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【PT880 Neo-FISR】 | 【パッケージ】 |
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【I/Oパネル】 | 【スペック】 |
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【FMB 1.5対応】 | 【マニュアル】 |
IntelとSiSに続いて、VIAからもようやくデュアルチャネルDDR400をサポートしたPentium 4用チップセットが登場した。11月に発表された「PT880」を搭載したSocket 478マザーボードが店頭に並んだもので、製品第1弾となったのはMSIの「PT880 Neo-FISR」。実売価格は10,980円~14,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと。
●VIA初のデュアルチャネル
PT880はPT800の上位モデルとなるPentium 4向けチップセットで、デュアルチャネルDDR400メモリインターフェイスに新たに対応したのが大きな特徴。FSB 800MHzやAGP 8Xをサポートするのは従来同様で、いずれも現時点では標準的といえる機能だが、VIA製チップセットでデュアルチャネルメモリコントローラを搭載するのはPT880が初めて。これでようやく同社もIntelのi875P/i865シリーズやSiSのSiS655FXなどと肩を並べる製品を持ったことになる。
デュアルチャネルメモリコントローラは同社独自の「DualStream64」。拡張データプリフェッチプロトコルや改良されたメモリ分岐予測で高速なメモリアクセスを実現しているという。また、ペアとなるサウスブリッジには既存のVT8237を採用。RAID対応のSerial ATAインターフェイスや8ポートのUSB 2.0インターフェイス、5.1チャネル出力対応の「VIA Vinyl Audio」などをサポートしている。
●コストパフォーマンスに魅力
前述の通り、FSB 800MHz/デュアルチャネルDDR400サポートのチップセットとしてはIntelやSiSに遅れを取る形となったVIAだが、第1弾製品となったMSI「PT880 Neo-FISR」は今回が初登場ながら価格は1万円強と手頃の部類。RAID 0/1対応Serial ATA、5.1チャネル出力対応サウンド(I/Oパネルにアナログ5.1チャネル出力コネクタ、同軸/光S/PDIF出力コネクタを装備)、IEEE 1394、Gigabit Ethernetなど搭載機能も豊富で、お買い得度はかなり高めといえそうだ。
また、オーバークロックなどの機能に特化したMSI独自の「CoreCell」チップを搭載しており、BIOSメニューにはFSBクロックやメモリクロックの設定項目のほか、「Private」「Captain」「Commander」など6種類のデフォルト値から選択するとCPUクロックなどを自動的に設定してくれる「Dynamic OverClocking」という項目も用意されている。
なお、パッケージには同社製i865PE搭載Socket 478マザーボード「865PE Neo2-PFISR」などと同様の、FMB 1.5準拠でPrescott対応をうたう「次世代CPUプレスコット3.6GHz対応」のラベルが貼られている。
□PT880(VIA Technologies)
http://www.via.com.tw/en/p4-series/pt880.jsp
□PT880 Neo-FISR(Micro-Star International)
http://www.msi.com.tw/program/products/mainboard/mbd/pro_mbd_detail.php?UID=527
□関連記事
【2003年11月22日】MSI 865PE Neo2-PFS/865PE Neo2-PFISR(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20031122/ni_i_m7.html#865peneo2pfs
【2003年8月23日】PT800チップセット搭載した初のマザーがBIOSTARから登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030823/etc_pt800mb.html
| (MSI PT880 Neoシリーズ) |
[撮影協力:DOS/Vパラダイス秋葉原本店]