ヒートパイプ採用のファンレスCPUクーラーとファンレス電源、9cm角ファンをそれぞれ組み合わせた冷却機構「4-in-1 Thermal Jet」を搭載した製品で、具体的には「CPU上のファンレスヒートシンクとヒートシンク付き電源をヒートパイプで結び、その間に9cm角ファンを取り付けて両者をまとめて冷却する」という仕組みになっている。

　拡張性が高いのも特徴で、拡張スロットはAGP×1+PCI×1のほか、本体底面にMini-PCIスロットを1つを装備しており、別売オプションのIEEE 802.11g無線LANカード用が増設できるようになっている(ケース内にはケーブル状の無線LAN用アンテナが装備済み)。なお、この無線LANカードの予価や入荷時期に関しては「未定」(TSUKUMO eX.)という。

　このほかの特徴は、フロントパネルやサイドパネルが波をうったようなデザインになっている点や、電源容量が250Wとキューブ系PCとしては大容量な点、ドライバレスで拡張カードを増設できる点など。

　チップセットはi865G(専用ファン付き)で、主なオンボードデバイスはVGA、サウンド、LAN、IEEE 1394など。

　クイックサンのWeb上ではPentium 4 3.06GHｚと5,400回転HDDを搭載した場合の動作音計測例が掲載されている。

□H865G動作音実験結果(クイックサン)
http://www.quixun.co.jp/product/soho_data.shtml

[撮影協力:TSUKUMO eX.]

　幅61×高さ156×奥行き205mm、重量1.9kgという小型筐体と、ファンレスACアダプタ（120W）を組み合わせた製品で、筐体内には薄型光学ドライブと2.5インチHDDを内蔵可能。内蔵デバイスはTV出力付きのVGA、サウンド機能、IEEE 1394、LAN、モデムなどで、採用チップセットはSiS651+SiS962。拡張スロットはDDR DIMM×2のみ。メモリ/CPUはデスクトップ用パーツを利用可能で、メモリはDDR333まで、CPUは3.06GHzまで利用できるとされている。

　なお、製品パッケージは「Cappucino」シリーズで知られる小型PCメーカー「Saint Song」の自作PCキット「LATTE」の外箱にエーオープンジャパンの日本語ラベルを貼ったもの。そのためかどうか、パッケージにある写真は実際の製品（白一色）とは違う紫＋銀色タイプになっている。組み立てマニュアルや保証書はエーオープンジャパンによる日本語のもの。

　なお、マザーボードはなぜか基板下側が端子状になっているが、これについては「詳細は不明で、拡張機器類の発売予定も特に聞いていない」（高速電脳）とのこと。

□LATTE(Saint Song)
http://www.saintsong.com.tw/english/products/latte-p.htm

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【2002年6月8日】手のひらサイズの自作PCキット最新モデル「Cappuccino SF-TX3」登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020608/etc_sftx3.html

[撮影協力:高速電脳]