【 2002年6月8日号 】

手のひらサイズの自作PCキット最新モデル「Cappuccino SF-TX3」登場

Cappuccino SF-TX3Cappuccino SF-TX3
Cappuccino SF-TX3Cappuccino SF-TX3
Cappuccino SF-TX3Cappuccino SF-TX3

 筐体の大きさが手のひらサイズという超小型自作PCキット「Espresso」「Cappuccino G1」を覚えている人も多いと思うが、今週はその「Cappuccino G1」のバージョンアップモデルとなる「Cappuccino SF-TX3」が自作PCキットではおなじみのトヨムラから登場している。実売価格は64,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「Cappuccino SF-TX3」は、幅146mm×奥行き157mm×高さ56mmという小柄の筐体でありながら、Socket 370対応CPUや2.5インチHDDなどを搭載できるという超小型自作PCキット。昨今のキューブ系ブームが起こるはるか前の2000年4月に衝撃のデビューを飾った初代モデル「Espresso」の流れを汲み、2001年3月に発売された2代目モデル「Cappuccino G1」の後継となる製品だ。

 「Cappuccino G1」より筐体デザインが洗練されたほか、TualatinコアCPUの搭載やIEEE-1394インターフェイスなどを新たにサポートしたのが主な強化点。筐体は若干大型化(高さが45mmから56mmへ変更)したものの、最新のTualatinコアCPUが搭載できるようになったのは大きなメリットといえるだろう。なお、対応CPUはTualatinコアの1.3GHz、搭載チップセットがi815Eとなっている。

 そのほか、VGA、サウンド、ビデオ出力、USBインターフェイス(従来モデルの2ポートから4ポートへ増加)、10Base-T/100Base-TX対応LANインターフェイスといった豊富な機能を備えるのは従来と同様。ドライブ類はスリムタイプの24倍速CD-ROMドライブのみを搭載し、使用に際しては2.5インチHDD(9.5mm厚、12.5mm厚の両方に対応)のほか、CPU、メモリ(144ピンSO-DIMMスロットを1本装備)が別途必要になる。電源は従来同様に付属のACアダプタを用いるという方式になっている。

 PCIスロットは使えず、拡張性については最近のキューブ系製品に一歩譲る形になるものの、省スペース性を極めたいという場面では「Cappuccino SF-TX3」が強力な選択肢となることは間違いない。

 なお、「Cappuccino G1」の発売元であるSAINTSONGのWebサイトにも、同様の製品「Cappuccino TX3」の情報が掲載されている。

□トヨムラ
http://www.toyomura.co.jp/
□Cappuccino TX3(Saint Song)
http://www.saintsong.com.tw/english/products/Cappuccino/tx3/all-tx3.htm
□関連記事
【2001年3月3日】手のひらサイズ超小型ベアボーンPCの2代目「Cappuccino G1」発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010303/etc_cappuccino.html
【2000年4月22日】世界最小のベアボーンPC?手のひらサイズの「Espresso」
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20000422/espresso.html

 (Cappuccinoシリーズ)

[撮影協力:LAOX PC・DO SHOPぷらっとホームT-ZONE. PC DIY SHOP]


[前の記事]: リトラクタブルなポップアップ天井ケースファン付きPCケースが登場
[次の記事]: GeForce4 MX420でありながらDDRメモリを搭載するビデオカード発売

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp