【 2003年12月27日号 】
アキバの2003年10大ニュース投票結果発表
首位は書き込み型DVDドライブの低価格化
 読者に投票していただいた2003年10大ニュースの結果をここで発表しよう。

 投票受付期間:12月18日~12月26日
 総有効投票数:6,529票(1,462人)

劇的な値下がりで購入者も大幅増、1位は書き込み型DVDドライブの低価格化

4倍速DVD-Rドライブ8,980円4倍速DVD±Rドライブ9,999円
【4倍速DVD-Rドライブ8,980円】【4倍速DVD±Rドライブ9,999円】

 今年1位となったニュースは「劇的に進む書き込み型DVDドライブの低価格化、4倍速ドライブが1万円を割り込む」で、得票数は986票。

 昨年も記録型DVDドライブ普及に関するニュースが上位の2位に食い込んだが、今年は実用度の高い4倍速記録対応ドライブが1万円を割り込むなどの話題が目立ち、最も多くの支持を集めることになった。個人でのDVD-Videoの作成や大容量データファイルの保存など、自作ユーザーの記録型DVDドライブに対するニーズが常に高かったのがその要因だろう。

 さらに、先ごろDVD-Rの記録速度で最上位の8倍速ドライブが発売されたことで、下位の4倍速ドライブはもちろん、DVD+R/+RW対応ドライブなどの低価格化もさらに進むことは必至。記録型DVDドライブの動向は、この先もしばらくは自作ユーザーの関心事となり続けそうだ。

2位はAthlon 64の登場、AMDの新プラットフォームに注目が集まる

Athlon 64 3200+単体発売開始
【Athlon 64 3200+】【解禁! 】

   2位は「コンシューマPC向けでは初の64bitプロセッサAthlon 64が登場、発売延期でユーザーはやきもき」。

 得票数は780票。当初はClawHammerのコードネームでメディアに露出し始め、Athlon 64の正式名称が決まったのは昨年11月。そしてアキバで発売となったのが10ヶ月後の今年9月と、まさに自作ユーザーをやきもきさせたAthlon 64だったが、主に3Dグラフィックス系のベンチマークテストでPentium 4 3.20GHzを上回る性能を見せるなどして、結果的にパワーユーザーやゲームユーザーを中心に好意的に迎えられた。

 Athlon 64が採用する64bitアーキテクチャのAMD64が本領を発揮するであろう64bit版Windowsの登場も待たれるところだ。

完全ファンレスも実現した「静音指向」が3位に、去年の6位から浮上

高級ファンレスケースファンレス電源
【高級ファンレスケース】【ファンレス電源】

   3位は「目指すは究極の無音PC、CPUクーラーだけでなくVGAや電源までもファンレスに」で、得票数は611票。

 自作PCの世界においてすっかり一つのジャンルとして確立した静音化。昨年はACアダプタのATX電源化キットなどマニアックな製品が登場したが、今年は最初からファンレス化されているATX電源やハイエンドビデオカードが発売されるなどして手軽さが増し、結果的に静音PCユーザーの裾野を広げるかたちとなった。その一方で、15万円もする高級ファンレスPCケースといった製品が登場するなどマニアックな面も健在。2001年は21位、昨年は6位と順位を上げてきているだけに、来年以降も市場を拡大していくことは間違いないだろう。

 4位以降のランキングは以下のとおり。

 順位    ニュース/解説
1位
(986票)
劇的に進む書き込み型DVDドライブの低価格化、4倍速ドライブが1万円を割り込む
(かつてのCD-Rドライブ以上の暴落となり、4倍速は1万円割れ、8倍速も2万円割れに)
2位
(780票)
コンシューマPC向けでは初の64bitプロセッサAthlon 64が登場、発売延期でユーザーはやきもき
(グラフィック性能の高さでゲーマーに高い人気となる、ネックは64bit版Windowsの発売遅れ)
3位
(611票)
目指すは究極の無音PC、CPUクーラーだけでなくVGAや電源までもファンレスに
(止まるところを知らない静音志向によりPCのファンレス化を計るユーザーは増加の一途)
4位
(578票)
止まるところを知らないHDDの低価格化、1GBあたりの単価はついに70円割れになる
(年初からは約30%の値下がりとなり、CPUやメモリと比べても値下がり感が強かった)
5位
(546票)
VGA戦線に転換期が到来か?、ATIとNVIDIAの2強時代から一歩抜きんでたATI
(メーカーがこぞってATIを採用開始、店頭でもRADEON人気が大きく伸びる)
6位
(522票)
CPUの高クロック化が止まった?、最高クロックは3.06→3.2GHzと140MHzしか増えず
(性能向上のトレンドが単なる高クロック化から処理効率重視へと変わりつつある)
7位
(499票)
大容量化が進むIDE HDDはついに300GBへ到達、店頭での売れ筋も120~160GBが主流に
(昨年の売れ筋は80GB、TVキャプチャ等の一般化で300GBの大容量モデルも好調)
8位
(431票)
ゴーストもノイズも許さない!、目指せPC上での超高画質TV録画保存
(高画質化回路を搭載したキャプチャカードが低価格化し、1万円割れの製品も登場)
9位
(373票)
お手軽仕様から純銀まで水冷キットが多数登場、「水冷≠廃人」という新たな図式
(ナショナルメーカー製PCにも水冷が登場、キットの多様化で水冷がグッと身近に)
10位
(251票)
球形から段ボール、はたまた女性フィギュア型まで、これはケースの進化なのか?
(すでに機能面で行き着いてしまったPCケースは、可能性を求めて様々な形が登場)

11位
(246票)
18年ぶりに躍進した阪神タイガース、おかげでPC業界でも阪神グッズが大豊作
(タイガースブームにあやかりUSBメモリやスピーカ、マウスにDVDメディアまで登場)
12位
(236票)
バラエティに富むUSBフラッシュメモリ、ペン型にテントウ虫にガンダムにカメラ付き
(USBメモリの高速&大容量化が進み、メーカーはデザイン等の付加価値で差別化を図った)
13位
(188票)
無線LANの普及が自作ユーザにも、ケーブルのスパゲッティ解消はまずLANケーブルから
(IEEE 802.11gの正式勧告で高速無線LAN対応製品が普及、従来の11b機器が低価格化)
14位
(177票)
今年のメモリ価格は異例の安定志向、上がりそうで上がらず、下がりそうで下がらず
(基本的にはほぼ横ばいで推移、メモリ価格に振り回されたのは過去の話となってしまうのか)
15位
(105票)
遅れてきた2.5インチHDDの高速化、スピンドルは7,200rpmに容量は80GBへと進化
(3.5インチに比べ性能面で見劣りしていた2.5インチHDDの性能向上が目立った)


□関連記事
【2001年12月28日】アキバの2001年10大ニュース
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011228/topnews.html
【2002年12月28日】アキバの2002年10大ニュース
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021228/topnews.html


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