先週のCorsair製DDR2 DIMMのサンプル展示に続いて、今度は玄人志向がDDR2 DIMMの店頭展示を開始した。展示している場所はTSUKUMO eX.の1F。玄人志向はオンラインでDDR2 DIMMの限定販売もスタートしており、バルクの販売も近日スタートさせる予定という。
展示されているのは、エルピーダ製DDR2 533チップを搭載した256MBのDIMM。FBGAパッケージのエルピーダ製DDR2 533チップ「E5116AB-4A-E」を基盤表面に4個載せており、ピンは現在のDDR DIMMとは非互換の240ピンになっている。ショーケースの中にはDIMMのほかに、DDR2のメリットである、低電圧(1.8V)、高速クロック動作(最大400MHz動作)などといったメリットをアピールする資料も置かれている。
このDIMMはバッファローが開発した製品で、同社は20日(金)にDDR2モジュールの開発完了を発表したばかり。同社はメモリの規格標準化団体JEDECを通じてDDR2規格の策定段階から開発や設計に参加しており、特にSO-DIMMに関しては基板を同社が設計しているなど、早くからDDR2 DIMMの開発に取り組んでいる。今回の素早い展示や販売開始は、その自信の表れというわけだ。すでに台湾マザーボードメーカーとの協力で、DDR2対応チップセット搭載マザーボード上での動作確認も済んでいるという。
現状では対応マザーボードが売られていないため、一般向けのバッファローブランドではDDR2 DIMMを発売する予定はないものの、パワーユーザー向けの玄人志向ブランドでは、まず限定条件付きのオンライン販売というかたちで販売をスタートさせている。20日(金)から同ブランドのホームページ上で、エルピーダ製のDDR2 400チップを搭載した256MBと512MBのDIMMを限定抽選2名の条件で注文を受付中だ。価格は256MBが1枚49,800円、512MBが1枚99,800円。締め切りは、2月24日(火)9時メール到着分まで。
なお、玄人志向によると、近日中に店頭販売を行う予定もあるとしている。DDR2対応の製品に関しては、マザーボードよりDIMMが先にアキバで入手可能な状況となりそうだ。
□DDR2メモリモジュール(玄人志向)
http://www.kuroutoshikou.com/products/test/pc2-3200fset.html
□「DDR2」メモリモジュール開発を完了(バッファロー)
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/new/2003/090_1.html
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【2004年2月14日】DDR2のPC用512MB DIMMサンプル品が展示中、Corsair製
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040214/etc.html#ddr2
| (玄人志向製品) |
[撮影協力: TSUKUMO eX.と玄人志向]