未発表のIntel製ワークステーション向けチップセット「E7210」を搭載したSocket 478マザーボード「P4SCi」がSUPERMICROから発売となった。実売価格は28,800円~31,800円。また、Ultra320 SCSIコントローラ搭載モデルの「P4SC8」も実売価格48,300円~48,800円で販売中だ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
コードネーム「Canterwood-ES」で呼ばれるE7210の特徴は、Pentium 4向けながらPCI-Xをサポートする点だ。PCI-XサポートのSocket 478マザーボードとしては、FSB 533/DDR266サポートのServerWorks製Grand Champion SLチップセットを搭載したTyan製「Trinity GC-SL」などがあるが、E7210はi875P/i865シリーズと同じくFSB 800MHz/DDR400をサポートするのが強みだ。
このスペックを実現しているのが、新たにサウスブリッジ側チップとして採用された「Hance Rapids」という大型チップで、これが独立したPCI-XバスとPCIバスを制御している。PCI-Xバスは64bit/66MHz対応で、PCIバスは32bit/33MHz対応。このほかの機能はi875P+ICH5Rとほぼ同じで、ICH5Rの持つSerial ATA-RAID機能やUltra ATA/100対応パラレルIDE、USB 2.0、i875Pの持つCSAインターフェイスなどにも対応している。ただし、「E7210」がAGPに対応しているかどうかは不明だ。
「P4SCi」と「P4SC8」の2モデルともに64bit/66MHz PCI-Xスロット×2と32bit/33MHz PCIスロット×2を備えており、さらに2チャネルの1000Base-T LAN(CSAとPCI接続チップの併用)やオンボードVGA(RAGE XL/8MB/PCI)も搭載している。メモリスロットは各4本で、CPUはPrescottにも対応している。
なお、プレスリリースは出ていないものの、20日(金)現在、IntelのWebサイトにはE7210の製品情報ページはできている。
□E7210(Intel)
http://www.intel.com/design/chipsets/e7210/
□P4SCi/P4SC8(SUPERMICRO)
http://www.supermicro.com/PRODUCT/MotherBoards/E7210/P4SCi.htm
http://www.supermicro.com/PRODUCT/MotherBoards/E7210/P4SC8.htm
| (SUPERMICRO P4SCi) |
| (SUPERMICRO P4SC8) |
[撮影協力: ぷらっとホームとファナティック 東京店]