先週、ATIの最新チップ「RADEON X800 PRO」を搭載したビデオカードが発売されたばかりだが、今週はNVIDIAの最新チップ「GeForce 6800 Ultra」を搭載したビデオカードの店頭デモがはじまっている。デモされているのはASUS製「V9999Ultra Deluxe」で、ショップはドスパラ秋葉原本店。
GeForce 6800 Ultraは、GeForce FXシリーズのアーキテクチャを一新したNVIDIAのフラグシップビデオチップ。描画性能は「GeForce FX 5950の2倍」(NVIDIA)とされており、従来の最上位モデル「GeForce FX 5950 Ultra」と比べるとピクセルパイプラインの大幅強化(8→16本)や内部構造の改善による実行効率の向上などが図られているほか、機能面の強化としてもピクセルシェーダ仕様の「2.0」から「3.0」への更新、「MPEG-2エンコード処理の60%を負担できる」(NVIDIA)というビデオエンコード/デコード支援機能の新規搭載などが実現されている。
こうした大幅な改良の反面、消費電力が大きいのは従来と同じ。公開されているリファレンスカードでは、電源入力用の4ピンコネクタが1個から2個に増やされているほか、「(CPUなどの他パーツも考慮すると)480W電源を搭載したPCが望ましい」(NVIDIA)という。
今回デモされているV9999Ultra Deluxeは、リファレンスカードと同じ基板にASUS独自の1スロット型クーラーを搭載した、と見られる製品。店頭ではドスパラ秋葉原本店のオリジナルPC(Pentium 4 3.4GHz/350W電源/メモリ1GB)にインストールされた状態でデモされており、3D Mark 2001(スコア19385)の動作にも支障がなかったという。
同店では、いまのところ発売時期や予価を告知していないが、同チップを搭載したビデオカードとしてはAlbatronの「AL-GFFX6800U」が「今月中旬~6月発売/予価7万円程度」などと告知されており、直接のライバルとなるATIの最上位チップ「RADEON X800 XT」搭載ビデオカード(今月下旬発売見込み)とあわせ、店頭に並ぶ日もそう遠いことではなさそうだ。
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| (ASUS V9999Ultra Deluxe) |
[撮影協力: ドスパラ秋葉原本店]