高い圧縮率と画質の高さがウリのXVD形式に対応したハードウェアエンコードタイプのTVキャプチャカード「GV-MVP/XVD」がアイ・オー・データ機器から発売となった。実売価格は24,580円~28,140円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。XVDのTVチューナー付きキャプチャカードはこれが初。ゴーストリデューサーや3D Y/C分離といった高画質化機能も搭載している。
「GV-MVP/XVD」は2003年6月に登場したXVD対応のビデオキャプチャカード「GV-XVD/PCI」の上位モデルで、TVチューナーに加えゴーストリデューサーと3D Y/C分離の2つの高画質化機能を新たに搭載したのが主な特徴。MPEG-1/2、AVI、WMVなどのビデオファイルのXVD形式への変換はエンコードソフトなどを用いて行なうこともできるが、TV番組を直接XVD形式で録画したいという人にはこの「GV-MVP/XVD」が最適と言えるだろう。
また、「GV-MVP/XVD」のハードウェア使ったエンコードが可能なソフト「超圧縮 XVD plus」も付属しており、既存のビデオライブラリをXVD形式に変換する際にも利用可能だ。テレビ録画ソフトは、キーワード指定による番組録画「おまかせ録画」やiEPGなどをサポートした「mAgicTV4.2」が付属する。
デジオンの「DIXIM」というソフトがバンドルされているのも特徴で、これはUPnPを利用してネットワーク上の各機器にあるマルチメディアファイルを共有し、どこにデータがあるのかを意識させずに、クライアントからの要求に応じて即座に指定データを配信できるという汎用性の高いマルチメディアホームネットワークソフトウェア。家電への対応も含めて今後の普及が期待されているソフトで、メジャーなデータ形式のほかにXVDにも対応している。
XVD形式は汎用性は低いものの、MPEG-2より高圧縮に保存できる形式であり、とにかくPCのHDDに大量に録画データをため込み、TVなどで随時再生させるという環境を作るには魅力的だ。「DIXIM」とあわせてネットワーク環境を構築すれば、より便利になりそうだ。
□GV-MVP/XVD(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.jp/prod/multimedia/tv/2004/gv-mvpxvd/
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【2004年6月10日】デジタルホーム時代の新しいTVチューナカード~アイ・オー・データ「GV-MVP/XVD」を試す(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0610/ubiq67.htm
【2003年6月21日】XVDコーデック採用のキャプチャカード登場、デモも実施中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030621/etc_xvd.html
| (IODATA GV-MVP/XVD) |
[撮影協力: TSUKUMO eX.とZOA秋葉原本店]