ATI製DirectX 9対応最新ビデオチップ、RADEON X800シリーズの最上位モデルRADEON X800 XT Platinum Editionを搭載したカードが発売になった。下位モデルのRADEON X800 PRO搭載ビデオカードに続いて再びSAPPHIREから製品第1弾が登場、製品名は「RADEON X800 XT Platinum Edition」。
実売価格は69,090円~94,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、現在流通しているのはマニュアルの付属しないバルク品で、代理店の違いにより製品によってデバイスドライバ収録CD-Rメディアがついているものとついていないものがあるので要注意。
RADEON X800 XT Platinum EditionはRADEON X800シリーズの最上位モデル。下位のRADEON X800 PROと比較すると、コアクロックが475MHzから520MHzに、メモリクロックが900MHzから1.12GHzに上昇しているほか、ピクセルパイプラインが12本から16本へと強化されている。6本のバーテックスパイプラインや256bit GDDR3メモリに対応している点、描画品質とビデオメモリ効率の向上を図れるバンプマップ圧縮技術「3Dc」やアンチエリアス効果を向上させるという「Temporal Anti-Aliasing」機能を持つなどの仕様は共通だ。
発売になったSAPPHIREの「RADEON X800 XT Platinum Edition」は、5月に先行発売された「RADEON X800 PRO」と外見上はほぼ同じで、赤い基板と大型のCPUクーラー、HDDなどと同じ4ピンの外部電源コネクタを装備する。ただし、電源入力コネクタの脇には用途不明のピンもついている。搭載しているメモリチップは600MHz×2で動作するGDDR3 SDRAMのSAMSUNG K4J55323QF-GC16。なお、製品にはビデオ入出力用ケーブルとコンポーネント出力ケーブルがついており、RageTheaterチップの搭載も確認できたが、ビデオキャプチャやコンポーネント出力が実際にできるのかどうかは不明。
ショップによると、ATIの最上位モデルということでパワーユーザーの注目度は高く、売れ行きは好調という。NVIDIAとATIの最新ビデオチップ最上位モデルが出揃ったことで、これから新たな人気競争が始まりそうだ。
□RADEON X800(ATI Technologies)
http://www.ati.com/products/radeonx800/
□RADEON X800 XT(Sapphire)
http://www.sapphiretech.com/vga/x800-xt.asp
□K4J55323QF(SAMSUNG)
http://www.samsung.com/Products/Semiconductor/GraphicsMemory/GDDR3SDRAM/256Mbit/K4J55323QF/K4J55323QF.htm
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【2004年5月15日】RADEON X800 PRO搭載ビデオカードが発売、SAPPHIRE製
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040515/etc_r8.html
| (RADEON X800搭載ビデオカード) |
[撮影協力: TSUKUMO eX.とパソコン ショップ アークとBLESS 秋葉原本店]