デジタルテレビ放送のコピーワンス番組の録画にも対応したUSB 2.0接続TVキャプチャユニット「MTVX2004USB」がカノープスから登場した。USB 2.0接続の既存モデル「MTU2400F」より大幅に小型化した筐体も特徴だ。実売価格は18,400円~19,950円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「MTVX2004USB」は8月上旬に発売されたPCIカードタイプ「MTVX2004HF」の言わばUSB版で、最大のウリは「MTVX2004HF」と同様に映像入力端子経由で地上/BS/CSデジタルテレビ放送の録画に対応する点。115×95×20mmという手のひらサイズの小型筐体を採用する点も特徴だ。ただし、「MTVX2004HF」とは異なり映像入力端子はS-Videoとコンポジットビデオの2つで、コンポーネント入力端子は搭載していない。
コピーワンス番組の録画にも対応。録画した映像ファイル(拡張子「.m2d」)の管理システムは「MTVX2004HF」と同様にハードウェアIDによる認証を用いており、再生時には録画に使用した「MTVX2004USB」と付属の録画/再生ソフト「FEATHER2004D」が必要になる。他の「MTVX2004USB」をインストールした環境での再生や他のビデオ形式への変換は行なえない。
地上アナログチューナーはソニー製、MPEGエンコーダはConexant製をそれぞれ採用している。チューナーは標準的なインターキャリア式。ちなみに「MTVX2004HF」は、テレビ放送信号の受信時に映像信号と音声信号に分解し処理を行なうことで高画質化を図るスプリットキャリア式チューナーを用いている。画質補正機能は3D Y/C分離、3Dノイズリダクション、ゴーストリデューサーの3つを搭載(3D Y/C分離と3Dノイズリダクションの同時使用は不可)。
なお、既存モデル「MTU2400F」では映像をエンコードせずPCの画面にオーバレイ表示する「ダイレクトプレビュー」をサポートしていたが、「MTVX2004USB」では省略されている。
PCIカードタイプの「MTVX2004HF」や、USB 2.0接続の既存モデル「MTU2400F」と比べると機能面でグレードダウンした部分はあるものの、デジタルテレビ放送に対応する初のUSBキャプチャユニットだけに拡張性の低いノートPCや小型PCのユーザーにとっては待望の製品だろう。
□MTVX2004USB(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/catalog/mtvx2004/mtvx2004usb_index.htm
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【2004年8月7日】デジタル放送録画対応のTVキャプチャカード「MTVX2004HF」登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040807/etc_mtvx24hf.html
【2004年5月15日】カノープス MTU2400F(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040515/ni_i_tv.html
| (カノープス MTVX2004USB) |
[撮影協力: TSUKUMO eX.]