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【パッケージ】 | 【MTVX2004HF】 |
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【デジタル放送を録画】 | 【実売3万円弱】 |
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【サブボード】 | 【入出力コネクタ】 |
地上/BS/CSデジタルテレビ放送の録画に対応したカノープス製のTVキャプチャカード「MTVX2004HF」が発売になった。独自形式のファイルで保存されるとはいえ、PCでデジタルテレビ放送の録画が可能になった点で注目度は大だ。
実売価格は27,980円~29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●独自ファイル形式の採用で実現
「MTVX2004HF」は、従来のTVキャプチャカード「MTVX2004」をより進化させた製品で、スプリットキャリアチューナーと呼ばれる新チューナーを搭載して地上アナログ放送の録画品質をさらに向上させたほか、専用ケーブルによるコンポーネント入力(D1)に対応、外部のデジタルチューナをコンポーネント入力に接続することで、これまでPC上では難しかった地上/BS/CSデジタル放送のコピーワンス番組の録画ができるという特徴がある。
ただし、コピーワンス番組のデジタル放送録画は拡張子.m2dという独自形式のファイルで保存され、同梱の録画/再生ソフト「FEATHER2004D」でのみ再生が可能。ほかのソフトでは再生できず、変換もできないという制限がある。同社は「MTVX2004HF」のハードウェアIDを使用し、録画したMPEG-2ファイルを独自に暗号化することでコピーガードに対応したのだという。再生時はハードウェアIDをチェックするため、録画に使用した「MTVX2004HF」がないと再生できない。
●デジタル放送を自動録画
ビデオ入力端子は7ピンDINコネクタを2系統装備。一方はS-Videoとコンポジット、コンポーネントに対応、もう一方はS-Videoとコンポジット入力に対応している。コンポーネント入力以外に、S-Videoやコンポジット入力でもデジタル放送録画に対応している。外部入力端子に接続した地上波/BS/CSデジタルチューナーとの連携機能を備え、デジタルチューナーの映像信号を感知して録画を開始する「自動録画機能」を搭載している。
記録解像度や録画ビットレートはデジタル放送も地上波アナログ放送も同じ。解像度は720×480/480×480/352×480/352×240ドットで、ビットレートは最高15Mbps(Iフレームは最大25Mbps)。なお、搭載している地上波用のスプリットキャリアチューナーはソニー製で、テレビ放送の信号を受信した時点で映像信号と音声信号に分解して処理する方式を採用、高品質なTV番組再生ができるという。3D Y/C分離と3DNRを同時に適用可能な「W3Dモード」も搭載している。
●他社も同じ手法で追随か?
コピーワンス信号をどう処理するかというコピーガードの問題が解決せず、一部の完成PCを除いてデジタル放送はPCでは録画ができない状態だったが、独自形式という制限つきながらようやくこれで録画可能になった。
今後、同様の手法でデジタル放送録画を可能にする製品が他社からも続々と出てくると見られ、今後の動きは要注目だ。
□MTVX2004HF(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/catalog/mtvx2004/mtvx2004hf_index.htm
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【2004年7月17日】D1端子でデジタル放送も録画可能なTVキャプチャカードの予約開始
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040717/etc_mtv24hf.html
| (カノープス MTVX2004HF) |
[撮影協力: TSUKUMO eX.とツクモパソコン本店II]