チューンナップ用のソフトウェアを使うことでGeForce 6800を“GeForce 6800 GT化”したというビデオカードのデモをパソコンショップ アークが実施中だ。同店の環境では“GT化”により約30%の性能向上があったと言うからパフォーマンス重視派は注目だ。
この“GT化”はNVIDIA/ATI製チップ搭載ビデオカードに対応したフリーのドライバチューニングツール「RivaTuner」によるもの。マニアックなユーザーの間ではおなじみのツールだが、一般ショップが行なうデモを目の当たりにできるのは珍しい。
RivaTunerではコア/メモリクロックやパイプライン数の調整などが可能で、同店ではLeadtek製GeForce 6800搭載AGPカードをピクセルパイプ16、バーテックスパイプ6、コアクロック400MHz、メモリ900MHzというGeForce 6800 GTに近いスペックまで上げることができたという。同店によるとLeadtekのほかInnoVISIONの製品でも動作実績があるそうだ。ちなみに、Leadtek製GeForce 6800 GT搭載AGPカード「WinFast A400 GT TDH」の動作クロックはコア350MHz、メモリ1GHz。
気になるパフォーマンスの変化だが、同店がSocket 939版Athlon 64 3000+との組み合わせで3DMark03によるベンチマークを行なったところ、標準状態で8,539 3DMarksだったものが、前述の“GT化”後には11,320 3DMarksまで上昇したという。ノーコストで3割弱の性能向上が得られた格好だ。
ただし、ビデオカードごとにオーバークロック耐性などが異なるため、全てのカードで同店のようにうまくいくというわけではない。また、ピクセルパイプ/バーテックスパイプに関しても「増やせる個体とダメな個体があり、中には片方だけが可能な製品、というのもある」(パソコン ショップ アーク)という。
もちろん、オーバークロックなどによるトラブルが発生しても保証の範囲外となるので要注意だ。
□RivaTuner
http://www.guru3d.com/rivatuner/
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| (Leadtek WinFast A400シリーズ) |
[撮影協力: パソコンショップ アーク]