製造プロセス(0.13μm)や2次キャッシュ容量(1MB)、動作電圧(1.5V)といった基本スペックはFX-53と同じで、基本的には「FX-53のクロックアップ版」といったところ。ただし最大クロック動作時のTDPはFX-53の89Wから104Wに増えているので注意が必要。ちなみにこの104Wという数値はPentium 4 Extreme Edition 3.40GHzと同じもの。

　OPNは「ADAFX55DEI5AS」。

　入荷ショップは少数で、23日(土)現在はほぼ完売状態。今後の入荷予定については「27日(水)に入荷、その後は11月末になる予定」（ZOA 秋葉原本店）などとされている。

　BLESS 秋葉原本店では店頭デモを実施中。

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[撮影協力:BLESS 秋葉原本店とZOA 秋葉原本店]

　0.13μm SOIプロセスのAthlon 64よりもTDPが低いのが特徴で、これまでは89Wだった「3000+」「3200+」クラスのTDPが、今回は67Wにまで減っている。また、今回の「3000+」「3200+」はこれまでSocket 754がカバーしていた下位クラスだが、この製品の登場でSocket 939のカバー範囲にも加わるかたちになっている。ただし、この2モデルはSocket 754版とSocket 939版で動作クロックが異なるので注意が必要（Socket 754版は2GHz/2.2GHzでSocket 939版は1.8GHz/2GHz）。

　また、「3500+」に関しては従来の0.13μmモデルと混在して流通しているが、国内代理店がリテールパッケージに貼っている「90nm」シールで識別することが可能。

　流通量は比較的少なく、「とてもよく売れている」（販売ショップ）こともあって23日(土)現在は品薄傾向。今後の入荷に関しては、「量については不明だが、入荷自体は来週以降もコンスタントにある見込み」とする見方が主流になっている。

　なお、Socket 939版Athlon 64としては0.13μm製造の「4000+」も最近発表されており、こちらに関してはフェイスが「近日発売予定」として店頭展示を行っている。

□Athlon 64 Processor Power and Thermal Data Sheet(AMD/PDF)
http://www.amd.com/us-en/assets/content_type/white_papers_and_tech_docs/30430.pdf

[撮影協力:高速電脳とT-ZONE. PC DIY SHOPとWonderCity秋葉原店とパソコン ショップ アークとZOA 秋葉原本店]

　動作クロックは従来の「2800+」と同じ2GHzでFSBも333MHzと変わりないが、2次キャッシュ容量が256KB→512KBに倍増している。搭載コアについてはリテールパッケージに「Model10」という表記があり、形状やスペックなどからもBartonコアだと思われる。

　ちなみにBarton版Athlon XP 3000+(FSB 333MHzタイプ)の動作クロックは2.167GHzで、「約2GHzのBartonコア」という意味ではAthlon XP 2800+(2.08GHz)が該当する。

　OPNは「SDA3000DUT4D」。

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[撮影協力:LAOX THE COMPUTER館とOVERTOP]

　パッケージに書かれた仕様は「動作クロック2.10GHz」「キャッシュ容量2MB」「FSB 400MHz」など。動作電圧は最大1.356V/バッテリー最適化モード時0.988V(動作クロック600MHz)で、6月に発売された755（2GHz/最大電圧1.34V）よりも最大電圧がやや高い。S-Specは「SL7V3」。

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[撮影協力:テクノハウス東映]