カノープスのビデオカードが久々に登場、同社初のATI製ビデオチップ搭載製品となる「MTVGAシリーズ」が発売となった。RADEON 9600 XTを搭載したAGPカード「MTVGA 9600XT」で、実売価格は25,168円~25,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
同社のビデオカードの新製品を店頭で確認したのは、2003年11月のGeForce FX 5600搭載「RFX5600」とGeForce FX 5200搭載「RFX5200」以来1年ぶり。同社は「RIVA128」以来、長期に渡ってビデオチップにNVIDIA製を採用していたが、これをATI製に変えたこともトピックと言えるだろう。
「MTVGAシリーズ」はRADEON X600 PRO搭載PCI Express x16カード「MTVGA X600Pro」と、今回発売されたRADEON 9600 XT搭載AGPカード「MTVGA 9600XT」の2種類。いずれも冷却システムはヒートシンクとヒートパイプによるファンレスタイプで、画質についても「SPECTRAシリーズ」の技術を投入し、映像出力回路にチューニングを施すことで高画質を実現しているという。
また、同社製TVキャプチャ製品「MTVXシリーズ」との相性を考慮したというビデオファイル再生ソフト「FEATHER for A」が付属するのも特徴。再生映像やWindowsのデスクトップ画面などは、付属のDVI-コンポーネント出力アダプタ(D1~D4対応)を用いてTVなどに出力できる。その他の付属品は、DVI-VGA変換アダプタ、S-Video/コンポジットビデオ2股ケーブル、CD-ROM(「Nero ShowTime」「NeroVision Express 2」などを収録)。
「MTVGA 9600XT」の主なスペックは、コアクロック500MHz、メモリクロック600MHz、ビデオメモリがDDR 128MB、出力コネクタがVGA、DVI-I、S-Video。ブラケットは1スロットタイプだが、カード背面にヒートシンクが装着されており約15mmのスペースが必要になるとされている。
なお、今回販売されている「MTVGA 9600XT」の基板には、GECUBEブランドのビデオカードと見られる「GC-R96XTG」「R96XTG-C3」といった型番が記されているのが確認できた。「MTVGA 9600XT」がGECUBEのOEM品であるとは公式発表されていない。
□MTVGA X600Pro/MTVGA 9600XT(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/catalog/mtvga/mtvga_index.htm
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20031115/etc_canopusfx.html
| (Canopus MTVGAシリーズ) |
[撮影協力: BLESS秋葉原本店とテクノハウス東映]