GIGABYTEは20日(土)、最新製品を紹介するイベント「GIGABYTE EXPO 2004 in 秋葉原 冬の陣」をLinux Cafe di PRONTO秋葉原店(ブロックD2-[e2])で開催した。会場では初めてnForce4 SLIチップセット搭載マザーボードを使ったSLI構成の運用デモが行われるなど、注目の展示やデモが多く見られた。
事前に予告されていた通り、一番の目玉はnForce SLIの実演デモ。ASUSに続くnForce4 SLIチップセット搭載Socket 939マザーボードとして「GA-K8NXP-SLI」を公開、このマザーボードにGeForce 6600 GT搭載PCI Express対応ビデオカード「GV-NX66T128D」を2枚挿し、実際にSLIで動作させ、大型プラズマディスプレイに12月発売予定のゲーム「ロードオブザリング バトル・フォー・ミドルアース」のデモ画面を表示させて来場者の注目を集めた。
残念ながら、3DMark05などのベンチマークソフトが会場では実行されなかったため、比較対象がなく、具体的なパフォーマンスのほどは実感できない状態だったが、GIGABYTEによると、これはイベント直前にようやく準備ができた状態で十分なパフォーマンスが発揮できないために見送ったという事情があるという。近日、また別の機会でベンチマークソフトを実行させるデモを行うことを検討中というから期待したい。
「GA-K8NXP-SLI」は12月末発売予定で価格未定。ASUSと同様、2本のPCI Express x16スロットの間にコンフィギュレーションカード(GIGABYTEの名称はPedale Card)が用意され、このカードの挿す方向によってビデオカードのシングルモードとSLIモードを切り替える。
このほか会場で展示に力を入れていたのは、ノートPCの展示。GIGABYTEはこれまで日本国内ではノートPCの販売はあまり力を入れていなかったが、マザーボードやビデオカードなどの分野で一定の成功を収めたことで、次のステップとして今後は新たにノートPCに力を入れていくという。Pentium M対応の5モデルが展示され、WXGA液晶とMobility RADEON 9600搭載の「N601」やSXGA+液晶とMobility RADEON 9700搭載の「N512」といったスペック重視のモデルや、色鮮やかでスタイリッシュな本体デザインの「N411」「N203」といったモデルも展示され、後者は特に女性からの人気を集めていた。
ビデオカードは大型ヒートシンクとヒートパイプを組み合わせたファンレス製品として、RADEON X700 PRO搭載の「GV-RX70P256V」、RADEON X700搭載の「GV-R70128D」、GeForce 6800LE搭載の「GV-N68L128D」、GeForce 6600 GT搭載の「GV-NX66T128VP」などが展示された。GIGBAYTEも今後、ビデオカードは静音性に特化した製品に力を入れていくという。
目新しい分野の製品では、NASサーバーとして、シルバーとホワイトのツートンカラーを採用した筐体が印象的な「GS-ST000」が展示されていた。一見すると、新しいキューブ系自作PCキットのようだが、あくまでもNASで、内部にi845GV搭載マザーボードとCeleron 2.4GHz、最大2GBのメモリ、2台のHDDを搭載したRAIDなどを内蔵し、OSとしてWindows Storage Server 2003を採用するという。こちらはエンタープライズ向けの製品で、価格や販売時はなどは未定。
このほか、データ転送速度108MbpsのSuperG対応無線LAN機能をオンボード搭載したi925XEチップセット搭載LGA775マザーボード「GA-8AENXP-DW」などの展示が見られた。この製品は12月末発売予定で価格は未定。
□GIGABYTE EXPO 2004 in 秋葉原 冬の陣(日本ギガバイト)
http://www.gigabyte.co.jp/nippon/ivent10.html
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【2004年11月13日】ASUSのイベントでnForce4 SLIチップセット搭載マザーが展示
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20041113/etc_asusdemo.html
| (GIGABYTE製品) |
[撮影協力: 日本ギガバイト]