月刊アスキープラス誌の主催でATI新製品発表会イベント「ATI最新製品PCI Express製品発表会」が4日(土)に行われ、最新ビデオチップのRADEON X850 XTシリーズを搭載したビデオカードやRADEON XPRESS 200チップセット搭載の各社マザーボードなどが展示された。場所はLinux Cafe di PRONTO秋葉原店(ブロックD2-[e2])。協賛はATIテクノロジーズジャパン。
会場内でもっとも目立つ場所に置かれていたのが、発表されたばかりのRADEON X850 XT搭載ビデオカードのデモ機。3DMark05などのメジャーなベンチマークソフトではなく、ATIのデモ用アプリケーションが動作していたため、直接的にどの程度速いのかを体感することはできなかったが、デモ用PCの内部をのぞき込んでカードの実物を確認する人が相次ぐなど、ユーザーの関心度の高さが伺えた。
カードは赤い基板で隣接スロットを占有するファン付きクーラーを搭載、カード裏側には「Radeon X850 XT PE 256M」と記されたラベルが貼られているのが確認できた。イベントでは「RADEON X850 XT」としか告知されていなかったが、ラベルの内容から判断すると、RADEON X850 XTシリーズの中でも最上位の「RADEON X850 XT Platinum Edition」を搭載したものと見られる。ATIによると、販売時期や価格は未定。
また、会場で多数展示されていたのが、PCI Express対応AMD64向けチップセットRADEON XPRESS 200シリーズを搭載したマザーボード。同シリーズには、VGA機能のないRADEON XPRESS 200PとDirectX 9対応のVGA機能を内蔵したRADEON XPRESS 200の2タイプがあり、会場ではSAPPHIREとPowerColorとMSIがこれらを採用した製品を計7モデル展示していた。
SAPPHIREはRADEON XPRESS 200Pを搭載した「RS480AS9-A58S(ATX)」と「RS480MS9-A56S(microATX)」の計2製品、PowerColorはRADEON XPRESS 200Pを搭載した「A480A7-VF(ATX)」「A480M7-V(microATX)」、RADEON XPRESS 200を搭載した「AX480A7-F(ATX)」「AX480A-GF(ATX)」の計4製品を展示。MSIは11月に店頭展示した実績のある、RADEON XPRESS 200P搭載のマザーボード(microATX、型番不明)を実際に動作デモしていた。これらは早ければ2005年1月にも発売される予定で、価格はまだ未定という。このほかにも同チップセットを搭載したと見られる別型番のマザーボードが複数のデモ機で使用されていたが、スペック等の詳細は不明。
ATIのビデオカードの性能を体感できるように大型ディスプレイと最新PCを組み合わせた3Dゲームのデモ機が会場内に多数用意され、アスキープラス誌の販促コーナーなどもあって会場は多くの人を集めた。
なお、雑誌などのメディアがメーカーとのイベントにかかわる場合、主催する場合は偏らないように多数のメーカーを参加させ、特定メーカーの主催イベントに参加する場合には協賛というかたちをとるのが通例で、今回のように雑誌が単独で一メーカーの製品をプロモーションするイベントを主催するのは珍しい。
□アスキープラス
http://www.ascii.co.jp/books/magazines/asciiplus.html
□RADEON XPRESS 200 Series/RADEON X850(ATI Technologies)
http://www.ati.com/products/radeonxpress200series/
http://www.ati.com/jp/products/radeonx850/
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【2004年11月27日】RADEON XPRESS 200チップセット搭載Athlon 64マザーが展示
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20041127/etc_rx48demoli.html
| (ATI製品) |
[撮影協力: アスキープラス]