2次キャッシュ容量が2MBに倍増したXeon新モデルの3.20GHzが発売になった。実売価格は55,440円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。また、同じ2次キャッシュ2MBの3.40GHzがファナティック 東京店でデモ中だ。製品の入荷時期と価格は未定としている。
15日(火)に出荷開始が公表された、開発コード名「Irwindale」で呼ばれる新型Xeonは、従来の倍となる2MBの2次キャッシュを搭載するのが特徴。キャッシュ増加により従来比で最高18%の性能向上を実現するという。
FSBは従来通り800MHzでデュアル構成まで対応。拡張版SpeedStepがベースの省電力機構であるDemand-Based Switching(DBS)のほか、EM64T、SSE3、Hyper-Threadingをサポートする点に変わりはない。
なお、T-ZONE. PC DIY SHOPによると、CPUクーラーの電源ピンが従来の3ピンから4ピンに変更されているとのことなので要注意。マザーボード側が3ピンの場合でも動作はするものの、追加された1ピン分コネクタが幅広になっているので、物理的に干渉する場合もあるという。同店では、この対策用に3ピン対応の電源延長ケーブルをCPU購入者にプレゼントしている。
ファナティック 東京店の3.40GHzデモ機は、E7525チップセットを搭載したSUPERMICRO製Socket 604マザーボード「X6DAE-G2」を用いたもので、BIOSのアップデートをしていない状態で動作したという。
2次キャッシュ2MBのXeonについては、このほかにBLESS 秋葉原本店が3.60GHz、3.40GHz、3.20GHz、3GHzの4モデルを3月上旬に入荷する予定(価格未定)。高速電脳はWebサイトで「2月14日解禁」として4モデルの価格を表示している(店頭販売は未確認)。
また、多くのショップで2次キャッシュ1MB版Xeonの上位モデルを中心に大幅な値下げを実施しているのが確認できた。一例を挙げると、ファナティック 東京店では先週比で3.60GHzが約1万2千円、3.40GHzが約2万円、3.20GHzが約1万円それぞれ値下がりしており、コスト重視派にとっては購入のチャンスと言えそうだ。
□Xeon(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/products/server/processors/server/xeon/
□CPU価格表(高速電脳)
http://www.ko-soku.co.jp/sales/cpu.html
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【2004年10月9日】NoconaコアXeonで最速クロックの3.60GHzがようやく店頭デビュー
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20041009/etc_xeon360.html
| (Intel Xeon) |
[撮影協力:ファナティック 東京店とT-ZONE. PC DIY SHOP]