【 2005年2月19日号 】
最大108Mbpsの無線LAN技術「MIMO」に対応したルータが発売に
WZR-G108/PWZR-G108/P
WZR-G108/PWZR-G108/P
 複数のアンテナを用いて通信を高速化する無線LAN技術「MIMO(Multiple Input Multiple Output)」を用いた初の製品「AirStation MIMO」シリーズがバッファローから登場した。

 販売されているのは、ルータ機能付きアクセスポイント「WZR-G108」とPCカードタイプの無線LANカード「WLI-CB-G108」がセットになった「WZR-G108/P」で、実売価格は34,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 MIMOは送信側と受信側それぞれで複数のアンテナを用いることにより転送速度を向上させる無線LAN技術。似たような複数アンテナ技術であるダイバシティアンテナは、「複数のアンテナのうち、最も送受信品質のよいアンテナを使って通信する」というものだったため、通信速度が向上することは無かったが、今回の「MIMO」では各機器が3本ずつ搭載しているアンテナの通信内容を合成することで通信速度を最大108Mbps(理論値)に向上、さらに通信品質に関してもダイバシティアンテナより改善されているという。

 また、今回の製品が搭載するMIMO技術は、IEEE 802.11b/gの延長線上にあるもので、IEEE 802.11b/g対応機器との併用ができるほか、既存のIEEE 802.11g対応機器と組み合わせた場合でも性能向上が図れるのも特徴。バッファローでは具体的なメリットとして、「WZR-G108」とIEEE 802.11g対応無線LANカードを組み合わせ場合の受信感度向上や、IEEE 802.11g対応アクセスポイントと「WLI-CB-G108」を組み合わせ場合の通信速度向上などを挙げている。ただし、「WLI-CB-G108」は電波が高出力のため、アクセスポイントまでの距離が1m以内の場合、十分な通信速度が出ないことがあるそうなので狭い室内で使う場は要注意と言えそうだ。

 単品の「WZR-G108」と「WLI-CB-G108」については「近日入荷予定」(カクタ ソフマップ)とのこと。


□WZR-G108/P(バッファロー)
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/w/wzr-g108_p/
□関連記事
【2004年9月25日】108Mbps対応の無線LANアクセスポイントが展示中、デモも予定
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040925/etc_108.html

 (バッファロー WZR-G108)
 (バッファロー WLI-CB-G108)
 (バッファロー WZR-G108/P)

[撮影協力:カクタ ソフマップ]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。
[前の記事]: SLI対応?のATX電源が登場、PCI Express用電源が2本

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company.All rights reserved.