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【5,000円割れ】 | 【価格表】 |
メモリモジュールの店頭価格が2月中旬頃を境に全面安の展開を続けている。DDR SDRAMもDDR2 SDRAMもSDR SDRAMもほぼ例外なく過去最安を更新中で、今週は主流のPC3200 512MBがついに5,000円割れに突入している(詳細は「メモリ最安値情報」を参照のこと)。
なお、価格が下落しているのは、あまくでモジュールメーカーやメモリチップを多くの場合購入時に指定できないバルク品であり、サポートや品質の高さをウリにしている大手周辺機器メーカーなどのリテールパッケージ品の価格は安定している。
●PC3200 512MBが4,980円
全面安の展開でどの製品も軒並み過去最安値を更新している中、やはり注目されるのは現在主流のPC3200の価格だろう。今週、PC3200 512MB(CL3)とPC3200 512MB(CL2.5)の最安値は5,000円割れの4,980円を記録し、同時にPC2700 512MB(CL2.5)も4,980円となっている。この最安値は先週比で見ると500円前後程度の下げだが、3週間前と比べると実に2割超の1,500円程度も下げた計算になる。
DDR SDRAMほどではないにしろDDR2 SDRAMも値を下げており、同じ512MBのPC2 4300 512MBは今週の最安値が7,318円。もちろん、これも過去最安値で、2004年6月付近の最安値と比較すると、実に約1/4にまで下落したことになる。最新規格で後発のDDR2 SDRAMは価格が割高であるというイメージが強いが、PC3200などDDR SDRAMとの価格差は今ではだいぶ縮まっており、2004年6月頃の最安値で価格差を比較すると、512MBはPC3200 (CL 2.5)とPC4300との間で約25,000円の価格差だったが、今は約2,300円の差でしかない。
もはや需要の少ないSDR SDRAMも過去最安値を更新し、PC133 128MB(CL3)の最安値は2,180円になっている。同じPC133の256MBと512MBも、今週は最安値の更新こそなかったものの、過去最安値圏の価格を維持している。
●スポット価格の急落が原因
これはメモリモジュールを構成する主要部品のメモリチップ価格が2月中旬頃から急落したためで、秋葉原の店頭価格はほぼこのチップ価格下落と直接的に連動している。
メモリチップの単体価格は、メモリチップメーカーとPC大手メーカーが大口で大量購入する際のコントラクト価格とブローカー経由で小口取引されるスポット価格とがあるが、秋葉原のメモリモジュール店頭価格はスポット価格と連動しており、実際にこのスポット価格が現在急落している。アジアの旧正月需要が過ぎたこと、大手のメモリチップメーカーが在庫処分を行った影響でスポット価格が大きく下がったと見られている。
今後のスポット価格の動きによってはまだ下がる可能性もあるが、価格下落の原因が大手メモリチップメーカーの在庫処分という一時的な要因ならば、いずれそれ以前の価格付近へ戻す動きも近いうちに出てくると見られる。メモリモジュールを安値で入手したい人にとっては、しばらく見極めが難しい時期が続きそうだ。
なお、メモリチップの最新スポット価格は、DRAMeXchangeなどで確認できる。
□DRAMeXchange
http://www.dramexchange.com/
| (メモリ) |
[撮影協力:パソコンショップ アークとパソコンハウス東映]