16レーンのPCI Express x16スロットを2基装備したNVIDIA SLI対応のnForce Professionalチップセット搭載Dual Socket 940マザーボード「Thunder K8WE」がTyanから登場した。USER'S SIDE本店は、標準モデル「S2895A2NRF」とUltra 320 SCSI搭載モデル「S2895UA2NRF」の2モデルが入荷したものの、いずれも完売したとしている。実売価格は「S2895A2NRF」が68,040円、「S2895UA2NRF」が80,640円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
店頭販売を確認したnForce Professionalチップセット搭載マザーボードは、先週のRIOWORKS製「HDAM Express」に続いて2製品目。「Thunder K8WE」のチップセット構成は「HDAM Express」と異なっており、マニュアルのブロック図によるとプライマリCPUにはnForce Professional 2200とAMD-8131を、セカンダリCPUにnForce Professional 2050をそれぞれ接続する形をとっている。HyperTransportのクロックはCPU-nForce Professional間が800MHz(1,600MT/s)、CPU-AMD-8131間が600MHz(1,200MT/s)。
ユニークなのが16レーンの帯域を持つPCI Express x16スロットを2基装備している点だ。2基のPCI Express x16スロットを持つマザーボードは、これまでにもnForce4シリーズ搭載製品を中心に数多く発売されているが、それらの製品ではSLIやデュアルビデオカード機能の使用時に帯域が8レーン+8レーンもしくは16レーン+2レーンといった、実際のスロット幅より小さいものになっていた。
「Thunder K8WE」で実現しているこのスロット構成は、複数チップセットの組み合わせに対応したnForce Professionalならではと言えるもので、nForce Professional 2200/2050のそれぞれがPCI Express x16インターフェイスを1基ずつサポートする格好になる。
ただし、SLIを使用する場合は、2枚のビデオカード両方が外部電源コネクタを装備している必要があるとされている点に要注意。また、同店は「SLIアダプタは別途用意してほしい」とアナウンスしている。
スロット数はPCI Express x16×2、PCI-X×3(100MHz×2、133MHz×1)、PCI×1、DIMM×8(DDR400、最大16GB)。5.1チャネルサウンド、IEEE 1394、デュアルGigabit Ethernet、3Gb/s対応Serial ATA II(4ポート、RAID 0/1/0+1対応)などの機能を装備している。
□Thunder K8WE(Tyan Computer)
http://www.tyan.com/products/html/thunderk8we.html
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| (Tyan Thunder K8WE) |
[撮影協力:USER'S SIDE本店]