AMDのモバイル向け新型CPU「Turion 64」のサンプル品がドスパラ秋葉原本店に入荷、近日中に展示を行なうとしている。製品はバルク品が来週入荷する予定で、対応ノートPCとのセットのみで販売し、単品での販売予定はないとしている。
3月に正式発表されたTurion 64は、AMD64アーキテクチャを採用した90nm SOIプロセス製造のモバイル向けCPU。既存のMobile Athlon 64との主な違いはSSE3やDDR400メモリ(SO-DIMM)のサポートで、754ピンのμPGAパッケージを採用するほかHyperTransport 800MHz、PowerNow!テクノロジ搭載といったスペックに変わりはない。そのほか3DNow! Professional、Windows XP Service Pack 2対応の拡張ウィルス防止機能(Enhanced Virus Protection)などを搭載している。
また、消費電力を示す「ML」「MT」のアルファベットから始まる新たなモデルナンバーを採用するのも特徴。MLは35W、MTは25Wであることを示し、MLシリーズは最上位の「ML-37」(動作クロック2.0GHz/2次キャッシュ容量1MB)など4モデル、MTシリーズは最上位の「MT-34」(1.8GHz/1MB)など3モデルがラインナップされている。「ML-32」「MT-32」(ともに1.8GHz)の2モデルは2次キャッシュ容量が512KBになっている。
同店が入荷したサンプルはMTシリーズで最下位モデルとなる動作クロック1.6GHz、2次キャッシュ容量1MBの「MT-30」。基板上に剥き出しのCPUコアやOPNなどを記したラベルが載るという外観にMobile Athlon 64/Sempronとの大きな違いは見られない。OPNは「TMSMT30BQX5LD」。
現時点では単品販売なしとされているのが残念だが、SSE3やDDR400の新規サポートにより従来以上のパフォーマンスが期待できるとあって、省電力CPUの新たな注目株となりそうだ。
□Turion 64(日本AMD)
http://www.amd.com/jp-ja/Processors/ProductInformation/0,,30_118_12651,00.html
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050115/etc_msemp62w.html
| (AMD Turion 64) |
[撮影協力:ドスパラ秋葉原本店]