PCのメインメモリをフレームバッファに用いるATI製GPU「RADEON X300 SE HyperMemory」を搭載した初の製品が登場した。SAPPHIRE製PCI Express x16ビデオカード「RADEON X300SE HyperMemory」で、実売価格は8,890円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
販売されているのはローカルメモリ容量128MBのモデルだが、パッケージには「128MB」と「256MB」の2種類のメモリ容量が表記されるといった混乱が見られる。
「RADEON X300 SE HyperMemory」は、ATIのメモリ管理技術「HyperMemory」を採用したGPU。HyperMemoryは広帯域のPCI Expressインターフェイスを利用してPCのメインメモリの一部をビデオカードのフレームバッファとして用いるもので、ビデオカードのローカルメモリ削減によるコスト削減ができるほか、高いパフォーマンスも確保できるという。HyperMemoryは同社のRADEON XPRESS 200チップセットやモバイル向けGPUのMOBILITY RADEONR X300でも採用済みだ。また、NVIDIAではほぼ同じ機能を持つ製品として「GeForce 6200 with TurboCache」がある。
ただ、今回発売されたSAPPHIRE製カードの「RADEON X300SE HyperMemory」は、ローカルメモリの容量が分かりにくいのが難点。外箱の表面には「256MB HyperMemory」というロゴ表示がある一方、側面のラベルには「300SE 128MB HM CDT PCI-E」などと記されたラベルも貼付されている。店頭のPOPでローカルメモリ容量を128MBと明記している例もあるが、こうした表示のないショップでの購入時は要注意と言えそうだ。
なお、SAPPHIREのWebサイトにある製品情報では、128MBモデルはローカルメモリ32MBを、「256MBモデルはローカルメモリ128MBを搭載するとされている。
□プレスリリース(ATI Technologies)
http://apps.ati.com/ir/PressReleaseText.asp?compid=105421&releaseID=679978
□RADEON X300SE HyperMemory(Sapphire)
http://www.sapphiretech.com/vga/x300-hype.asp
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【2005年1月22日】VGA機能内蔵のRADEON XPRESS 200搭載マザーが登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050122/etc_rs480m2il.html
【2005年1月8日】GeForce 6200 With TC搭載カード登場もメモリ表記に混乱?
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050108/etc_gf62tc.html
| (SAPPHIRE RADEON X300SE HyperMemory) |
[撮影協力:高速電脳]