標準で2画面出力に対応したRADEON XPRESS 200チップセット搭載のSocket 939対応キューブタイプPC自作キット「ST20G5」がShuttleから登場した。実売価格は41,800円~43,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「ST20G5」はキューブタイプPC自作キットでは初となるRADEON XPRESS 200搭載製品。RADEON XPRESS 200はRADEON 9100 IGPなどのチップセットと同様に、2画面出力可能なビデオカードとの組み合わせにより、内蔵VGAと合わせて最大3画面出力が可能なマルチディスプレイ機能「SurroundView」を持っているが、「ST20G5」はもとから2画面出力が可能なため、この場合だと4画面の出力となり、マルチディスプレイの環境を構築するには有利な仕様と言える。
フェイス秋葉原本店が代理店から得た情報によると、RADEON X700搭載ビデオカードを装着することでチップセットのVGA機能(DVI/VGA出力)とあわせて実際に4画面出力が確認できたという。同店のPOPには、4画面出力の条件として、ATI製GPUを搭載したPCI Express対応ビデオカードを増設し、BIOSでSurroundView機能を有効にすることが明記されており、4画面出力時のWindoswの「画面のプロパティ」の状態が掲載されている。もちろん自己責任の範囲にはなるが、PCI Express対応ビデオカードとPCI対応ビデオカードなどを混在させてさらに画出力を増やすこともできそうだ。
筐体背面にはVGAとDVI-Iの2つの出力コネクタを装備しており、標準状態でも2画面出力が可能だ。ただし前出のPOPでは、DVIコネクタにはアナログ変換アダプタが使用できないとされているため、4画面出力やビデオカードを用いない2画面出力の際にはDVI入力付きディスプレイが必要になる。
筐体はnForce3 250 Ultraチップセット搭載モデル「SN95G5」などと同様の「G5 Chassis」と呼ばれるアルミ製タイプを採用。電源ユニットは同社製の「Silent X 240W」を搭載している。
マザーボードはRADEON XPRESS 200/ULi M1573チップセット搭載の同社製「FT20」で、PCI Express x16×1、PCI×1、DIMM×2(DDR400、最大2GB)のスロットを装備。VGA、8チャネルサウンド、Gigabit Ethernet、Serial ATA、IEEE 1394などの機能を備えている。
□ST20G5(Shuttle)
http://global.shuttle.com/Product/Barebone/ST20G5.asp
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| (Shuttle ST20G5) |
[撮影協力:パソコンショップ アークとワンネスとフェイス秋葉原本店]