【 2005年5月21日号 】
世界標準規格に改良されたIEEE802.11a無線LAN製品が登場
IEEE802.11aIEEE802.11a
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 総務省が16日(月)に実施した電波法改正により、国内でも世界標準規格のIEEE802.11a製品が使えるようになったのを受け、バッファローからいち早くこれに準拠した製品が発売になった。実売価格は、IEEE 802.11a/g/b準拠のルータ機能搭載アクセスポイント「WER-AM54G54」が13,800円~15,980円、PCカードタイプのLANカード「WLI-CB-AMG54」が5,280円~5,980円など(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 今回の製品が準拠しているIEEE802.11a規格は、無線通信における規則の改正を行なう国際会議のWRC(World Radiocommunication Conference、世界無線通信会議)が提唱している周波数チャネルに沿ったもの。これまでは、国内の電波法による規制で日本独自の仕様になっていた。周波数帯が5.15~5.25GHzから5.15~5.35GHzに拡大したほか、利用チャンネル数が従来の4ch→8chに増加しており、従来と比較して電波干渉や速度低下の防止、飛距離向上といったメリットがあるという。

 改正後も旧規格の製品を使い続けることはできるが、新規格では周波数変更が行なわれているため、例えば新規格のアクセスポイントに旧規格のLANカードで接続するといったことはできない。これから新たに無線LAN機器を揃えるのであれば、今回発売されたようなあらかじめ新規格に準拠している製品を購入するのがベターだ。

 ただ、旧規格製品向けに新規格対応用のファームウェアやドライバをWebサイトで公開しているメーカーも多い。機器を増設する際などは、まずメーカーのWebサイトなどをチェックするのがよいだろう。


□世界標準11a(バッファロー)
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/network/11a/
□WLI-CB-AMG54/WER-AM54G54/WER-AM54G54/P/WER-AMG54/WER-AMG54/P(バッファロー)
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/w/wli-cb-amg54/
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/w/wer-am54g54/
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/w/wer-am54g54_p/
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/w/wer-amg54/
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/w/wer-amg54_p/
□「5GHz帯無線LANの周波数変更」に関するガイドライン制定について(電子情報技術産業協会)
http://it.jeita.or.jp/perinfo/committee/pc/050516_5ghz/
□関連記事
【2005年2月9日】法改正でIEEE 802.11aの既存製品と新製品がつながらなくなる?(Broadband Watch)
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/8446.html

 (バッファロー WLI-CB-AMG54)
 (バッファロー WER-AM54G54)
 (バッファロー WER-AMG54)

[撮影協力:TSUKUMO eX.]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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