イベントが目白押しだった25日(土)は、ちょっと意外なOSベンダーによるエンドユーザー向けイベントも行われた。サン・マイクロシステムズの「Solaris 10 Install Festa in 秋葉原」というイベントで、その名の通り、持ち込んだ自前のPCに「Solaris 10」をインストールしてみようというもの。これまでパーソナルユースのエンドユーザーとはあまり接点のなかった同社だが、無償公開した「Solaris 10」をより広く使ってもらうためにこのイベントを企画したという。開催された場所は秋葉原ダイビル2階(ブロックC3-[e1])。
「Soralis」と言えば、サーバーやエンタープライズのマーケットで実績のあるUNIX系OSだが、2月からSPARC/x86版が無償ダウンロードできるようになったことで、Linuxと同様にパーソナルユースのエンドユーザーにも身近な存在として認識されつつある。日本語版もあり、AMD64やEM64Tといった最新の64bit環境でも動作するため、最新技術に敏感な自作PCユーザーにとっても面白い存在だ。
同社によると、イベントには予想以上に人が集まり、「Solaris 10」への高い関心が伺えたという。事前の告知がコンシューマー向けにはあまり行われなかったせいもあるのか、会場を見る限りは大学の研究生や開発系ビジネスにかかわる層の参加が多かったようだ。持ち込まれたPCのほとんどはノートPCだったが、中にはマザーボードやCPUなどのパーツをショップで手に入れてその場で組み立ててインストールしていった人もいたという。
UNIX系OSは一般にはインストールが難しいというイメージがあるが、今回のようにOSベンダーが直接アドバイスしてくれるイベントがあれば、興味のあるエンドユーザーには心強い。次の機会があれば、より広い会場で行うことも検討したいというから期待したいところだ。
□Solaris 10 Install Festa in 秋葉原(サン・マイクロシステムズ)
http://jp.sun.com/s10install/
□Solaris 10(サン・マイクロシステムズ)
http://jp.sun.com/products/software/solaris/10/
| (AKIBA PC eArena) |
[撮影協力:サン・マイクロシステムズ]