フィン部分が傾いた珍しい構造のLGA775、Socket 370/478/A/754/940/939対応CPUクーラー「刀(SCKTN-1000)」がサイズから発売になった。実売価格は2,499円~2,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
何と言っても「刀」のユニークな点は、見てすぐに分かるそのフィンの向き。CPUと接触する銅製ベースに対するアルミ製フィンの角度が70度に傾いており(ほかの製品は一般的に90度)、両者間をヒートパイプで接続、フィンの部分には92mmファン(2,000rpm、25dB)がついている。
同社によれば、これはヒートパイプの能力を最大限に引き出すための構造とのこと。具体的なメリットは記されていないが、タワーケース内にフィンを上向きで装着することで、熱源となるベースが熱を放散するフィンより下側になるため、ヒートパイプ内の作動液の還流が重力によってスムーズに行なわれるといったことが考えられる。
なお、Webサイトの製品情報でもフィンを上向きにして装着するのを推奨するとされているが、付属クリップは上下左右の4方向での装着に対応している。また、この種の大型クーラーとしては比較的重量が軽い(300g)のも特徴だ。
この“斜めフィン”が冷却性能にどれほどの好影響を及ぼすのかは不明だが、従来にないユニークな構造で冷却マニアにとっては気になる存在となりそう。“人柱”として自身の環境でベンチマークをしてみるのも面白そうだ。
□刀(サイズ)
http://www.scythe.co.jp/cooler/20050701-131829.html
□推奨取り付け方向
http://www.scythe.co.jp/images/kama/heatpipe.jpg
□関連記事
【2005年6月25日】斜めに本体が傾いたサイズのCPUクーラー「刀」が展示中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050625/etc_katanademo.html
| (サイズ 刀) |
[撮影協力:高速電脳]