| |
【ICS 8200】 | 【内部構造】 |
| |
【コントロールパネル】 | 【エアコン本体】 |
| |
【ケース内部】 | 【価格は4万円】 |
| |
【ICS 8200 ML】 | 【予約受付中】 |
ペルチェ素子を利用したエアコンを内蔵したSytrin製ATXミドルタワーケース「ICS 8200」が発売になった。ケース内部に冷風を送り込み、PC全体を冷やそうというコンセプトのユニークな製品だ。460W電源搭載で実売価格は39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●ペルチェ素子を利用
「ICS 8200」は筐体内を冷却するためのエアコンを内蔵するというユニークな製品。筐体内の前側にあるドライブベイの真下にペルチェ素子を使ったエアコンを装備しており、フロントパネルから取り入れた外気を冷気に変えて送風する仕組みだ。
エアコンが発する熱は筐体底面から外部に排出される。実機でも生暖かい風が出ているのが確認できており、熱に弱い材質の上に筐体を設置するのは避けたほうがよいかもしれない。
エアコンの操作パネルは筐体前面の上部に装備。エアコンをON/OFF/ファンのみONに設定できるスイッチのほか、温度などを表示する液晶画面、消費電力の合計値を示すアナログメーターが付いている。
●電源なしモデルも近日入荷
筐体はサイズが高さ435×幅202×奥行き500mmで、5インチ×4、3.5インチ×2のドライブベイを備えている。電源容量は460W。エアコンは消費電力が52Wで、回転数3,400rpm/38dBの送風ファンを装備。冷却性能(SYSTEM COOLING POWER)は120Wとされている。
また、電源とアナログメーターを省いたモデル「ICS 8200ML」もラインナップされており、ツクモケース王国がサンプルの展示を行なっている。製品は8月入荷予定で、予価34,980円で予約を受け付け中だ。
●ケースのエアコン搭載は定着するか?
これまでPCの冷却方法と言えば、チップを局部的に直接冷やしながら、PCケース内部にたまった熱を外に排出するというのが一般で、直接PCケース内部に冷風を送り込むというのはかなり斬新な仕組み。1月には5インチベイに装着するPC用エアコンも発売になっており、今後この冷却方法が徐々に定着する可能性もありそうだ。
□ICS 8200/ICS 8200ML(Sytrin)
http://www.sytrin.com/3a.html
http://www.sytrin.com/3a-1.html
□関連記事
【2005年6月25日】エアコン内蔵で冷風を内部に送り込むPCケースがデモ中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050625/etc_ics82demo.html
【2005年1月8日】5インチベイに着脱可能なPC冷却用のエアコンが発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050108/etc_pac400.html
| (Styrin ICS 8200) |
[撮影協力:ドスパラ秋葉原本店とツクモケース王国]