Intel代理店の旭エレクトロニクス主催によるPentium Extreme Edition 840(3.20GHz)のガス冷オーバークロックデモがカクタソフマップで行われ、4.2GHzでベンチマークソフトを動作させるデモなどが披露され、瞬間的に4.5GHzを超える場面も見られた。
デモ機の構成は、PCケースにガス冷却機構付きのasetek製ミドルタワーケース「Vapochill XE II」、CPUにPentium Extreme Edition 840、マザーボードにIntel製i955Xチップセット搭載LGA775マザーボード「D955XBKLKR」、メモリにPC2-5300 512MB×2、HDDにSerial ATA II対応160GBモデル、ビデオカードにRADEON X300搭載製品とRADEON X800搭載製品、となっていた。
デモは、FSBを標準の800MHzから1,067MHzに上げてCPUを4.266GHzで動作させ、動画エンコードとベンチマークソフトを同時に走らせて快適に動作するところを見せ、この時点でCPU負荷が90%を割る余裕のあるところを披露。気温30度を超える店頭という悪条件ながら、CPU負荷率0%であればCPU温度は-10~-13度、100%まで上昇させてもCPU温度は0~4度付近に保たれていた。
なお、その環境でどこまでクロックを上げられるか実験したところ、FSB 1,132MHzで4.527GHzでWindows XPが起動し、しばらく動作するところまでは確認できた。
同社によると、このデモ機は同店内で今後1ヶ月ほどデモする予定で、その際は安定性を重視して4GHzで動作させるという。また、この構成でオーバークロックを実施するためのBIOS設定方法、ツールの設定方法などを記したマニュアルも閲覧可能にする予定という。
「Vapochill XE II」はデンマークからの直輸入で12万円ほどかかったとのこと。ガス冷却PCに興味のある人、4GHzで動作する論理上4つのCPU(デュアルコア+HT)という環境を体感してみたい人は、今後の常設デモは要チェックだろう。
□Pentium Extreme Edition(Intel)
http://www.intel.co.jp/jp/products/processor/pentiumXE/
□Vapochill XE II(asetek)
http://www.asetek.dk/main/page.asp?sideid=559
□旭エレクトロニクス
http://www.aec.co.jp/
| (Intel Pentium Extreme Edition) |
[撮影協力:カクタソフマップ]