LAN接続したPC内の動画ファイルや音声ファイルをサーバなしで再生できるというUSB 2.0接続の3.5インチHDD用外付けケース「MOVIE COWBOY(DC-MC35UL)」がハンファ・ジャパンのDIGITAL COWBOYブランドから発売となった。実売価格は16,800円~17,818円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
内蔵したHDDに記録されている動画や音声ファイルが再生できる、いわゆるメディアプレイヤータイプのHDD用外付けケースはこれまでにも数々発売されており、今や珍しくもないが、この製品のユニークなのはLANを利用した「Network Media Jukebox」も搭載する点だ。
この機能は、PC内のHDDにあるファイルをLAN経由で読み出して再生できるというもの。同様の機能は、DVDプレイヤー型のアイ・オー・データ機器「AVeL LinkPlayer」シリーズやバッファロー「LinkTheater」シリーズでも実現されているが、「Network Media Jukebox」はそれらと違ってPC側でサーバーソフトの起動が要らないのが最大のメリット。PC側の読み出しターゲットとなるフォルダを共有設定にしておくだけで、「MOVIE COWBOY」からのアクセスが可能になる。動画再生はMPEG-4のみサポートするといった制限はあるものの、とくに初心者にとってはセッティングの手軽さは魅力となりそうだ。
本体の前面には電源ボタンや再生/一時停止などのボタンを装備。背面には100BASE-TX/10BASE-T対応LAN、USB、光デジタル(角型)、同軸デジタル、コンポーネントビデオ出力、S-Video出力などのポートや端子が用意されている。LANポートは「Network Media Jukebox」用で、NASとしての機能は搭載していない。
再生対応ファイルフォーマットはMPEG-1/2/4、DVD-Video(拡張子ISO、VOB、IFO)、Video CD、MP3、WMA、Ogg Vorbis、JPEGなどで、WMVには非対応。HDDのフォーマットはNTFS、FAT32に対応している。
付属品はACアダプタ、USBケーブル、ワイヤレスリモコンなど。
NASとして利用できない点やWMV形式に対応していない点は弱いものの、HDD以外にサーバも不要でLAN上の共有ファイルが再生可能という「MOVIE COWBOY」は、メディアプレイヤータイプのHDD用外付けケースとしては機能的に完成形と言え、この種の製品に目がないユーザーには見逃せない製品に違いない。
□MOVIE COWBOY(DC-MC35UL)(DIGITAL COWBOY)
http://www.digitalcowboy.jp/products/mc35ul/index.html
□ハンファ・ジャパン
http://www.hanwha-japan.com/
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| (DIGITAL COWBOY DC-MC35UL) |
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]