【 2005年7月30日号 】
Pentium M 780の電圧仕様にミスプリントか?本来は1.404V
Pentium M 780 Miss Print?Pentium M 780 Miss Print?
Pentium M 780 Miss Print?Pentium M 780 Miss Print?
 先週から出回り始めたPentium Mの最新モデル「780」にちょっとおかしな点があることが判明した。リテールパッケージに記されている電圧値がデータシートにある正式な仕様とは異なっているのだ。

 発売された当時は未発表の製品でデータシートが公開されておらず、正式仕様を調べることはできなかったが、米時間25日(月)には最新のデータシート「Intel Pentium M Processor with 2-MB L2 Cache and 533-MHz Front Side Bus Datasheet(July 2005,Revision 002)」(Reference Number: 305262-002)が公開された。それによると、正式な電圧仕様は、1.260V~1.404Vだという。

 ところが、現在出回っているPentium M 780のリテールパッケージは全て最大電圧値が「1.372V max」と記されているのだ。データシート上の仕様が正しければ「1.404V max」と表記されていなければならない。念のため、ほかのモデルもデータシートとリテールパッケージ上の表記を照らし合わせてみたが、Pentium M 770は「1.372V max」、Pentium M 750は「1.356V max」とあり、データシート上の仕様と一致した。

 データシート上の仕様に間違いがないとすると、これはおそらくリテールパッケージ用の印刷シールの記述ミスで、シール作成の際に下位モデルPentium M 770のデータをそのまま流用し、電圧値を修正し忘れてしまった可能性がある。

 これによるエンドユーザーへの実質的な被害はなさそうだが、マザーボード上で電圧設定を手動で行うような場合にリテールパッケージの値を参照すると、安定して動作しない可能性があるので注意が必要だ。


□Pentium M/Datasheet(Intel)
http://www.intel.com/products/processor/pentiumm/
http://www.intel.com/design/mobile/datashts/305262.htm
□関連記事
【2005年7月23日】Pentium M 780登場と同時に従来モデルは大幅値下げ
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050723/etc_pentiumm780.html

 (Intel Pentium M)

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPドスパラ アキバ店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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