インターネット経由で外出先などのPCからでも自宅のテレビやDVDなどの動画を視聴できるようにするTVチューナー内蔵エンコーダユニット「LF-PK1」がソニーから発売された。実売価格は32,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
視聴を行なう際にクライアントPCで必要になるプレイヤーソフト「LFA-PC2」も販売されている。実売価格は1,980円。なお、「LF-PK1」には「LFA-PC2」の試用版(30日間使用可)が付属している。
「ロケーションフリーベースステーション」と名付けられた「LF-PK1」は、内蔵TVチューナーやビデオ入力端子からの映像を、有線LANや無線LAN(IEEE 802.11b/g/a)を経由してクライアントPCに伝送するというユニット。HDDや光学ドライブなどの機器や録画機能は搭載しておらず、内蔵TVチューナーやビデオ入力端子に接続したDVDプレイヤーやHDDレコーダーなどの映像を伝送することのみに、言わば機能を絞ったかたちの製品だ。
最大の特徴は、インターネット経由で外出先などのPCからでも自宅の「LF-PK1」に接続して視聴が行なえる「NetAV」機能を搭載する点。視聴やチャンネル操作だけでなく、接続した対応ビデオ機器、衛星チューナー、AVアンプなどのコントロールも可能としている。ただし、これには自宅にブロードバンド接続環境のほかルーターなどの機器が必要になる。
映像はMPEG-4形式にエンコードして伝送。ネットワーク回線速度に応じて最適なビットレートを検出する「ネットワーク適応型VBR機能」を搭載し、映像が途切れたりすることを防いでいるという。LANで接続されたPCからは、プレイヤーソフトの「LFA-PC2」を使うことで視聴することができる。
本体サイズは幅80×高さ185×奥行き132mm。背面にはアンテナ入力端子、ビデオ入力用のS-Video、コンポジット、ステレオ左右の各端子、LANポートなどを装備している。主な付属品はACアダプタ、アンテナ接続ケーブル、スタンド、ソフトウェアCD-ROM。
自分のPCやAV機器で保存した動画をネットワーク経由で視聴するというトレンドは、これまでの家庭内LAN内部完結型から新たに外部開放型へと広がりそうだ。
□LF-PK1/LFA-PC2(ソニー)
http://www.sony.jp/products/Consumer/locationfree/LF-PK1/
| (ソニー LF-PK1) |
| (ソニー LFA-PC1) |
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]