ATIの最新GPUシリーズ「RADEON X1000」ファミリの上位モデル「RADEON 1800 XL」を搭載する初のビデオカードが発売された。発売されたのはATI純正品と、製品内容がほぼ同じSAPPHIREブランドの製品の2種類。価格は前者が62,968円~67,800円、後者が52,468円~59,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
RADEON X1800 XLは、ハイエンドモデル「X1800」シリーズの下位モデル、という位置づけで、最上位モデル「X1800 XT」の低クロック版。シェーダ数はピクセル16本、バーテックス8本で、X1800 XTと同じく最大512スレッドをハードウェア的に管理・実行する機能やATI独自の動画再生支援機能「AVIVO」などを搭載している。動作クロックはコア500MHz/メモリ1GHz(X1800 XTは同625MHz/1.5GHz)。
今回発売されたのは、ATI純正の「RADEON X1800 XL」とSAPPHIRE製「RADEON X1800XL 256MB DDR3」。基板の外観は両者ともほぼ同一で、1スロット仕様のビデオカードクーラーを搭載し、Dual DVI+TV入出力(コンポーネント出力対応)といった入出力機能も同じ。対応スロットはPCI Express x16で、256MBのGDDR3メモリを搭載している。また、パッケージ版には今後発売される対応マザーボードや「CrossFire Edition版」ビデオカードと組み合わせることで、“ATI版SLI”であるCrossFireが利用できることをうたうラベルもついている。
なお、後者のバルク品にはデバイスドライバCDやマニュアル類が付属せず、今のところ「確認中」(パソコンショップ アーク)とのことなので要注意。また、両者ともに入荷量は少量という。
シリーズ上位クラスの「X1800」が出たことで、このところ一人勝ちの感があったGeForce 7800 GTXの独走状態にようやく変化がおこりそうだ。最上位モデル「X1800 XT」がまだ後に控えているが、X1800 XTのリファレンスカードは2スロットタイプのビデオカードクーラーを搭載しているため、コストパフォーマンスだけでなく、設置環境の点からこちらの製品を検討してみるのもいいだろう。
RADEON X1800 XT搭載ビデオカードに関してはTSUKUMO eX.がHIS製品のサンプル品を入手しており、近日中にデモをはじめる予定となっている。
□RADEON X1000ファミリプレスリリース/(ATI Technologies)
http://apps.ati.com/ir/PressReleaseText.asp?compid=105421&releaseID=764451
□関連記事
【2005年10月8日】「RADEON X1000」シリーズ搭載カード第1弾がMSIから登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20051008/etc_radx13pro.html
【2005年10月6日】RADEON X1000シリーズ国内発表会(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1006/ati.htm
【2005年10月6日】新世代アーキテクチャを採用したATI「RADEON X1800」(多和田新也のニューアイテム診断室/PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1006/tawada62.htm
【2005年9月23日】CrossFire対応ビデオカードの展示開始、デモはまだ準備中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050923/etc_cfiredemo.html
| (ATI RADEON X1800 XL) |
| (SAPPHIRE RADEON X1800 XL) |
[撮影協力:パソコンショップ アーク]