【 2005年12月29日号 】
■編集後記:2005年を振り返って
2006年は1月6日(木)から更新を開始する予定です

石橋(文)

【記者名】 石橋 文健
【担 当】 記事
【使用機器】 ソニー Cyber-Shot DSC-T11(デジカメ)
オリンパス E-10(デジカメ)

 とにかく今年は電車男ブームのおかげで秋葉原という街が大ブレイクして、えらい状況が変わったなぁというのが第一かな。今じゃTV見てても秋葉原のメイド○○やコスプレイヤーの路上パフォーマンスがどうの、などなど、萌え系サブカルチャーの話題がオンパレード。いつも秋葉原にいるはずなのに、今となってはTVのほうが情報量が豊富でTV番組見て「へぇ~」とか言ってるっていう…。

 一昔前は家電製品の電気街からPCの電脳街に様変わりしたことがニュースで、技術志向の自作PCマニアは当時のニュージェネレーションだったのに、今じゃそれは新たに萌え系にすっかり移って、完全に新しい世代の切れ目ができた感じ。もはや萌え系文化を理解できない(好き嫌いはともかく)人たちは完全に旧世代に属しているね。

 我ながら30代にして初めてジェネレーションギャップとはこういうことを言うのだな、と強烈に感じた1年でありました。この文化の受け取り方の差は完全に年齢層でわかれていて、30代付近がPC系と萌え系との別れ目。10代20代に多い萌え系の人たちはこれからどんどん上に上がってくる。もう待ったなしだ。自分ではメイド○○なんかも社会科見学兼マーケティングだと思って最近はあちこちいって探検しているけれども、同世代以上の周囲からはそれに対して嘲笑のような目もあったりして、またそこでジェネレーションギャップを真剣に感じたり。もう感覚的にシャットアウトしちゃうんだな。こちとら理解しようと真剣なんだけどね(笑)。

 「初代ガンダムは絵が旧すぎて見られませんでしたっ♪」

 って明るく20歳前後の女性コスプレイヤーに言われたとき、初代ガンダムど真ん中世代の自分としては、不意にバットで後ろから殴られたような衝撃をうけました。確かに自分も20年前のTVドラマなんてファッションとかヘアスタイルとか旧すぎて感覚的に見られないもんな。なるほど、そういう感覚の差なのね。

 PC業界にかかわるマネージャーレベルにいる世代の皆さん、笑ってる場合じゃないよっ(笑)。


鈴木

【記者名】 鈴木 光太郎
【担 当】 新製品
【使用機器】 パナソニック DMC-FX8(デジカメ)
シャープ SL-C750(PDA)

 今年、ヨドバシが出来たり、メイド喫茶が山のように出来たりしてしみじみ思うに、やっぱり「秋葉原=テーマパーク」なんだなぁと。

 で、パビリオンといいますと、「グランド・ヨドバシ」、「アニメ・同人大通り」、「ザ・おでん缶」、「直輸入!変なモノ直売所」、「ジャンク横町」、「PCパーツ小道」、「こだわりオーディオ一本道」、「ここにもあるぞドン・キホーテ」、「懐古ゾーン(レトロPC/電子パーツ/無線)」+各所のメイド喫茶もろもろ~~ってところですかねぇ。

 おかげで最近は、カップルやご家族でのご来場も大層増えているようで、独り身としては辛い秋葉原で仕事をする身としては嬉しい限りでございます:P。

 ………というわけで、来年も皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。



石橋(一)

【記者名】 石橋 一衛
【担 当】 新製品、お買い得情報
【使用機器】 キヤノン IXY DIGITAL 500(デジカメ)
Palm TX(PDA)

 今年のアキバはとにかく“萌え”と“メイドカフェ”(あとはおでん缶)一色の1年だったなぁ……。肝心のPC関連はデュアルコアCPUの登場により、多少は盛り上がりを見せたものの、全体的には昨年と同様に今ひとつという感じ。「久々の大ヒット製品か?」と思われたi-RAMもセカンドロットに以前の勢いはなく……。アキバの盛り上がりに反して、PC業界はなかなか厳しい状況が続いているようです。

 さて、最初にも書いたように今のアキバはこれまで以上に“萌えの文化”が真っ盛り。街では“メイドさん”がビラを配り、空き店舗にはいつの間にかDVDショップや飲食店がオープン。おまけに今までアキバに来なかったような人たちがメイドカフェの前で行列をつくる毎日。このままだと、メイドさんが店員のPCパーツショップが出来ても不思議ではない勢い……(メイド本来の仕事ではないんですが、この際なんでもアリじゃないかと)。

 昔ながらのアキバが好きな人にとってはちょっと寂しい状況ではありますが、遊び心の多いお店が増えていくのであれば、必ずしも“電気の街”である必要はないのかなぁと思ったりもします。数年後には「秋葉原電気街」に変わる新しい名称が広まっているんですかねぇ……。

 ……と、まあ、こんな風にPCパーツとは関係のない方向に進むアキバの街並みを眺めながら、来年も雨にも負けず、風にも負けず、唐突に発売される新製品の数々にも負けず?に頑張っていこうかと思っております(ついでに元祖アキバ系?ドラマの「親にはナイショで…」のDVD化も待ち続けながら……)。

 それでは今年1年ご愛読ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。


久保

【記者名】 久保 勇
【担 当】 相場調査
【使用機器】 パナソニック DMC-FX7(デジカメ)
シャープ SL-C860(PDA)

 今年はなんといっても「メイド」が印象に残りました。メイドの格好をした女の子が日常的にチラシを配っていたり、メイドカフェのオープンラッシュを見ていると、「アキバ」は電気の街では無くなったなぁと感じます。「電車男」やヨドバシアキバのオープンもあり、一般の人が増え街はにぎやかになりましたが、反面マニアは減ったと感じました。人だけでなく、マニア向けのショップも数年前より明らかにパワーダウンしている所が多く、2000年前後の「アキバ」が好きだった身としては寂しく感じる年でした。

 PC関連以外の事が目立つ年でしたが、個人的には欲しいものが多く発売され散財しており、Athlon 64 X2 4400+、GeForce 7800 GTX、250GBのHDDを2個、マザーボード1枚、ケース2個、電源1個、メモリ1GBを4枚、キーボード4個、マウス2個、ゲームパッド4個、静穏パーツ数万円分といろいろ買いました。まあBattlefield 2のためにだいぶ注ぎ込んだわけなのですが・・・、かなり使いすぎました(苦笑)。PC関連以外の買い物ではHOMESTARが今年一番の買い物でした。おもちゃですがちゃちな感じは全く無く、星好きや癒し系のものが好きな人にはお勧めの一品です!(笑)

 相場調査担当としては、来年はHDDとCPUのラインナップがもう少し整理されるといいなぁ・・・と淡い期待をしています。メーカーとしてはラインナップが豊富なことはステータスなのかもしれませんが、正直増えすぎなので、需要があまり無いところにラインナップを増やすのはなんとかしてもらいたいところ。人気製品ならば調査のしがいもあり増加は大歓迎ですが・・・。と、愚痴になりましたが、来年はAMDはDDR2対応、Intelは新設計のCPU、Windows Vistaの発売と大きい流れがいくつかあるので、業界として盛り上がるので はないかと期待しています。

 来年もまたよろしくお願いします。



庭野

【記者名】 庭野 康陽
【担 当】 記事
【使用機器】 ソニー DSC-U10(デジタルカメラ)
HP iPAQ rz1717(PDA)

 今年になってようやく「敷居が高い」を本来の意味で使っていなかったことに気付きました。なぜ辞書で調べもせずそうしていたかというと、雑誌やWebでそういう使い方をしているのをよく見かけたから。今思えば浅はかでした。

 こういう思いをするたびに、個人のサイトなどはともかく、やはり公のメディアは正しい言葉遣いをしなければと感じます。「もう慣用句になってるから」と放っておくのはいかがなものかと。

 慣用句といえば、光学ドライブのフロントパネルはなぜ「ベゼル」なのでしょうか。今やすっかりベゼルですが、私はいまだにベゼルと呼ぶことに違和感を覚えます。

 ほかにも「オンボード搭載」「予価未定」「準ファンレス」「擬似ファンレス」等、気になる言葉がたくさんです。

 来年もよろしくお願いいたします。




[ Back ]戻る  

Copyright (c)2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.