【 2006年2月25日号 】
FSB 533MHzの廉価版Pentium D第1弾の805発売、PCGに謎?
Pentium D 805 Pentium D 805
Pentium D 805 Pentium D 805
Pentium D 805 Pentium D 805
 まだ正式には発表されていない廉価版のPentium Dが店頭に出回り始めた。店頭販売を確認したのはPentium D 805のリテールパッケージ品で、実売価格は16,980円~18,780円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。従来のPentium Dと比較すると、FSBが800MHzから533MHzに下がっている。

 Pentium D 805は25日(土)時点でまだ正式発表はないものの、CPUのスペックが比較できるIntelのWebサイト「Product Comparison Chart」では以前から掲載されていた製品で、スペックは製造プロセス90nm、対応CPUソケットがLGA775、動作クロック2.66GHz、FSB 533MHz、2次キャッシュ2MB(1MB×2)となっている。もちろん内部はデュアルコアで、FSBが800MHzから533MHzに下がっている点以外は、従来のPentium Dと大きな違いはない。

 FSB 800MHz版Pentium Dで最下位モデルの820(2.80GHz)と実売価格を比較すると1万円ほど安いため、LGA775プラットフォームでの初期導入用として人気が出る可能性もありそうだ。

 Pentium D 805への対応をうたったマザーボードは、先週にGIGABYTEからnForce4 SLI Intel Editionチップセット搭載LGA775マザーボード「GA-8N-SLI」が発売になっている。現行のLGA775マザーボードでもBIOS更新で利用可能になるものとみられる。

 なお、現在出回っている製品はPlatform Compatibility Guide(PCG)の値がパッケージのラベルとCPUのマーキングとで違うものがあるので要注意。編集部では、パッケージには05Aとあるにも関わらず実際のCPUのマーキングは05Bになっているものを店頭で確認している。Pentium DのPCGは、05AはTDP 95W、05BはTDP 130Wという規定になっており、この場合はパッケージの記載よりもTDP値の大きいCPUがパッケージに入っていることになる。該当する製品はS-specが「SL8ZH」で、IntelのWebでも05Aの仕様となっているが、マーキングは05Bとなっている。


□Pentium D(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/products/processor/pentium_D/
□sSpec Number - SL8ZH/Intel Pentium D processor Product Order Codes(Intel)
http://processorfinder.intel.com/scripts/details.asp?sSpec=SL8ZH http://www.intel.com/support/processors/pentiumd/sb/cs-020887.htm
□関連記事
【2006年2月18日】未発売のPentium D 805への対応をうたったマザーが発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060218/etc_ga8nsli.html

 (Intel Pentium D 805)

[撮影協力:パソコンハウス東映BLESS秋葉原本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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