Chrome S27はDirect X 9/Shader 2.0に対応したGPUで、シェーダー数はピクセル8、バーテックス4。動作クロックはコア 700MHz、メモリ700MHz(DDR3)または500MHz(DDR1/2)で、メモリバス幅は128bit。ハードウェアによる映像再生支援機能「Chromotion 3.0」などを搭載するのも特徴とされる。チップそのものは90nmプロセスで、製造自体は富士通が行っている。

　大きなウリであるMultiChromeは、「2枚のChrome S27カードを搭載することで、画面描画を高速化する」というもの。NVIDIAのSLIやATIのCrossFireと同種の技術だが、2枚のカードを専用ケーブルなどで接続する必要はなく、また、「1枚のビデオカードが最大でも12Wしか消費しないため、電源に対する制約が低い」（S3）という。また、メモリ容量や動作クロックが異なるカードでも利用できるのもメリット。パフォーマンスの点では「フレームレートが最大で86％上がった」（同）、「2つあれば6800GTにも負けない」（デモ中のBLESS 秋葉原本店）とのこと。なお、S3ではMultiChromeについて、「PCI Expressの帯域やメモリ利用効率を考えると、個々のビデオカードは256MB以上のビデオメモリを搭載しているのが望ましい」とも解説している。

　今回発売された製品はこのChrome S27と128MBのDDR3メモリを搭載したオーソドックスな製品。出力コネクタはDVI+TV+VGAで、コンポーネント出力にも対応している。

　同じシェーダー数でコア600MHz/メモリ700MHz(DDR3)または500MHz(DDR1/2)/最大バス幅64bit、MultiChrome非サポートの下位チップ「Chrome S25」を搭載した製品も同時発売されている。

□Chrome S27(S3)
http://www.s3graphics.com/en/products/chrome_s27/
□MultiChrome(S3)
http://www.s3graphics.com/en/technology/multichrome/

[撮影協力:クレバリー1号店とBLESS 秋葉原本店]

　Chrome S25はDirect X 9/Shader 2.0に対応したGPUで、同時発売されたChrome S27の下位モデル。主な違いは最大メモリバス幅が128bit→64bitに減っていることや、コアクロック（700MHz→600MHz）、マルチGPU技術「MultiChrome」に対応しないことなど。

　今回発売された製品は256MBのDDR2メモリを搭載したファンレス製品で、搭載コネクタはDVI+TV+VGA。コンポーネント出力にも対応している。なお、パッケージにはメモリバス幅について「128bit」と書かれている。

□Chrome S25(S3)
http://www.s3graphics.com/en/products/chrome_s25/

[撮影協力:クレバリー1号店とBLESS 秋葉原本店]

　他のRadeon X1900 XTXビデオカードと違い、ビデオカード本体のクーラーは隣接スロットは使用せず、代わりにチューブで接続された水冷冷却ユニットを空きスロットに装着して使う、という構造。「水冷」とはいうものの、ヘッドやチューブは接続済みで、冷却液も注入済みのため、通常の水冷キットよりも取り扱いが簡単だが、反面、水冷ヘッドなどの増設などは考慮されていない。

　メモリ容量は512MBで、搭載コネクタはDual DVI+TV出力(コンポーネント出力対応)+ビデオ入力。動作クロックはコア675MHz/メモリ1,6GHzで、水冷部のファンは2,000rpm(18dB)または2,500rpm(26dB)で動作する。

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[撮影協力:高速電脳]

　メモリ容量は256MBで、Dual DVI+TV出力（コンポーネント対応）のほか、ビデオ入力機能も搭載している。

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[撮影協力:高速電脳]

　従来モデルと比較して動作クロックがコア 450MHz → 520MHzに、メモリ 1.32GH z→ 1.4GHzに向上している。メモリ容量は256MB。

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[撮影協力:高速電脳とツクモパソコン本店II]

　発売された製品はコア500MHz/メモリ1.5GHzの小幅オーバークロックモデル「e-GeForce 7900 GT KO」と、コア580MHz/メモリ1.58GHzのオーバークロックモデル「e-GeForce 7900 GT KO SUPERCLOCKED」の2タイプ。

　256MBのメモリ容量やDual DVI+TV出力のコネクタ構成などは従来同様。

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[撮影協力:浜田電機とBLESS 秋葉原本店]

　パッケージを見る限りは、そのほかの仕様はほぼ同じ。

　ちなみに、先週発売された同じパッケージのGeForce 7900 GTX搭載品ではビデオカードクーラーにグラナド・エスパダのラベルが貼られているなど、細かな仕様変更がされている。

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[撮影協力:フェイス秋葉原本店]

　出力コネクタはDual DVI+TV出力で、コンポーネント出力に対応している。

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[撮影協力:高速電脳とTSUKUMO eX.とT-ZONE. PC DIY SHOPとBLESS 秋葉原本店]

　先週発売されたHDTV対応版のLeadtek製品は「90nm版チップ搭載」とアナウンスされていたが、この製品では特にそういった特徴はうたわれていない。

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[撮影協力:TSUKUMO eX.とT-ZONE. PC DIY SHOP]