自動でオーバークロック設定などが可能になるDIMMの新規格「EPP」に対応したメモリがCorsairから発売された。販売が始まったのは、DDR2-800対応で1GB×2枚セットの「TWIN2X2048-6400C4」とその上位モデル「TWIN2X2048-6400C3」、DDR2-1066対応で1GB×2枚セットの「TWIN2X2048-8500C5」。
実売価格は「TWIN2X2048-6400C4」が36,980円~43,780円、「TWIN2X2048-6400C3」が64,800円~67,800円、「TWIN2X2048-8500C5」が64,800円~75,600円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
EPPは、NVIDIAとCorsairが提唱する独自規格で、DIMMの仕様を格納するSPDの内容を拡張し、メモリの最大性能を発揮できるようにメモリ電圧などの情報を記録するというもの。これらの拡張情報は、対応BIOSを搭載したマザーボードで利用可能で、最適なオーバークロック設定が自動で行えるなどのメリットがあるという。
なお、互換性に関しては「非対応マザーボードでも、通常のDIMMとして利用できる」(NVIDIA/Corsair)、「互換性問題が出る可能性がある」(メモリ規格の標準化団体であるJEDEC)と情報がやや錯綜している。
今回発売されたのは、「TWIN2X2048-6400C4」と「TWIN2X2048-6400C3」がDDR2-800対応で、「TWIN2X2048-8500C5」がDDR2-1066。いずれの製品も標準SPDでは800MHz駆動でレイテンシは5-5-5-15となっているが、EPP対応マザーボード利用時には「TWIN2X2048-6400C4」が800MHzの4-4-4-12、「TWIN2X2048-6400C3」が800MHzの3-4-3-9、「TWIN2X2048-8500C5」が1,066MHzの5-5-5-15で動作するという。なお、パッケージにはEPP対応製品を示す目印として「SLI READY」のラベルが貼られている。
□製品情報(PDF)
http://www.corsairmemory.com/corsair/products/specs/TWIN2X2048-6400C3.pdf
http://www.corsairmemory.com/corsair/products/specs/TWIN2X2048-6400C4.pdf
http://www.corsairmemory.com/corsair/products/specs/TWIN2X2048-8500C5.pdf
□関連記事
【2006年5月16日】NVIDIAとCorsair、SPDの拡張規格EPPを発表(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0516/epp.htm
【2006年5月19日】JEDEC、EPPメモリは非標準規格と警告(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0519/jedec.htm
| (Corsair TWIN2X2048シリーズ) |
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]