ノコギリ風フィン付きヒートシンクを装着することなどで放熱効果を高めたというCorsairのDDR2メモリモジュール「DOMINATOR」が登場した。販売されているのは1,066MHz動作(PC2-8500)/容量1,024MBのモジュール2枚がセットになった「TWIN2X2048-8500C5D」で、実売価格は57,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
また、1,111MHz動作(PC2-8888)/容量1,024MBのモジュール2枚と、40mmファンを3基備えたモジュール冷却ユニット「DOMINATOR Airflow」がセットになった上位モデル「TWIN2X2048-8888C4DF」のサンプルがTWOTOP秋葉原本店に入荷しており、現在店内でデモ中だ。製品は10月中旬に入荷する予定。予価は約9万円。
ノコギリの歯のようなルックスの放熱フィンがユニークなこの「DOMINATOR」は、4枚のフィン付きヒートシンクから成る冷却システム「Dual-path Heat Xchange(DHX)」が特徴。基板の表面と裏面のそれぞれに2枚ずつ、計4枚のヒートシンクが装着されており、内側にある銀色のヒートシンクが基板の熱を、外側の黒いヒートシンクがメモリチップの熱を発散させる仕組みになっている。基板の設計も熱伝導に最適化したものを用いたとしており、これらにより高い放熱効果が得られるという。
SPDの設定はレイテンシ5-5-5-18、クロック800MHz。さらに、同社とNVIDIAがオーバークロック向けとして共同開発したSPDの拡張規格「Enhanced Performance Profiles(EPP)」も採用しており、この設定はレイテンシ5-5-5-15-2T、動作電圧2.2V、クロック1,066MHzの設定になっているという(DDR2メモリの標準動作電圧は1.8V)。ただし、EPPによるレイテンシやクロックなどの自動設定機能を使うには、マザーボードのBIOSが対応している必要がある。
今回の「TWIN2X2048-8500C5D」は冷却ユニット「DOMINATOR Airflow」が付属しないモデルだが、PCケースのエアフローを工夫してDHXによる放熱効果をさらに上げるといったことも可能だろう。コアなオーバークロッカーにとっては気になるアイテムとなりそうだ。
□DOMINATOR(Corsair)
http://www.corsairmemory.com/corsair/dominator.html
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【2006年5月16日】NVIDIAとCorsair、SPDの拡張規格EPPを発表(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0516/epp.htm
【2006年3月18日】Corsair Memory TWIN2X1024-8500(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060318/ni_i_mm.html
【2006年2月25日】CFD販売 W2UA6VCF(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060225/ni_i_mm.html#ddr2pc2512mb
| (Corsair DOMINATOR) |
[撮影協力:USER'S SIDE本店とBLESS 秋葉原本店とTWOTOP秋葉原本店]