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【Killer NIC】 | 【ブラケット】 |
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【Broadcom製チップ】 | 【パッケージ】 |
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【GameFirst/FNA】 | 【カード裏面】 |
オンラインゲームのパフォーマンスを向上させるという、ゲーマー向けのユニークなPCI接続Gigabit Ethernetカード「Killer NIC」がBigfoot Networksから登場した。
USER'S SIDE本店の販売価格は47,040円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●UDP処理をオフロード
「K」の文字をかたどったヒートシンクと思しきオブジェがひときわ目をひくこの製品は、オンラインゲームに特化したというBroadcom製Gigabit Ethernetコントローラ搭載ネットワークカード。ネットワークにおけるUDP処理をハードウェアで行なうNPU(Network Processing Unit)と呼ばれるオフロードエンジンを搭載することで、CPUへの負荷を下げるというのがコンセプトだ。
TCP/IP処理のオフロードエンジンを搭載したサーバ向けのネットワークカードは以前から存在するが、「Killer NIC」は多くのネットワークゲームで用いられているUDPの処理部分をハードウェアで行なっているのが特徴と言えるだろう。具体的にはゲーム中のフレームレートを向上させるという「MaxFPS」、Ping時間を減少させるという「UltimatePing」といった機能が実現されている。
●LANカード用アプリも
カード上のCPUを任意に活用できるのもユニークな特徴。このCPUで動作するプログラムは「FNApp」と呼ばれ、ユーザーが好きなソフトをインストールしたり、あるいは独自に開発したりすることが可能。Bigfoot Networksでは、FNAppの例としてファイアウォールソフトを公開しているほか、賞金付きの開発コンテストも行っている。
カード側面についているUSB 2.0コネクタはFNAppから利用するためのもので、VoIPソフト用のマイクやP2Pソフト用のUSBストレージを接続することが想定されている。FNAppの動作環境はEmbedded Linux。
●約5万円の高級LANカード
約5万円と高価なため、PCのパワーアップが目的ならCPUやビデオカードなどへ投資するのが効果的と言えそうだが、海外のPC関連ニュースサイトでは「Killer NIC」によってオンラインゲームのパフォーマンスが向上したと伝えるところもあり、ゲーマーにとって気になる存在ではあることは確か。
究極のオンラインゲームマシンを自作したい、といった人は導入を検討してみるのもよいかもしれない。
□Killer NIC(Bigfoot Networks)
http://www.killernic.com/KillerNic/
| (Bigfoot Networks Killer NIC) |
[撮影協力: USER'S SIDE本店]