【 2006年12月23日号 】
Vista開発サポセン週報
第2回:Windows エクスペリエンス インデックスとは?

 Windows Vistaのソフト・ハード開発者をサポートする開発者向けサポート拠点「Developer Support Center」(LAOX THE COMPUTER館(3F))の出来事を毎週ダイジェストでお伝えするこのコーナー、今週の話題は22日(金)に行われたセミナー「Windows エクスペリエンス インデックスとは!?」だ。

 レポート:鈴木光太郎

Developer Support Center Developer Support Center
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●Windows エクスペリエンス インデックスとは?

 セミナーも2回目となった今週だが、参加者はちょっと増えて10人少々。講師はマイクロソフト Windows本部 パートナーマーケティング部 シニアテクニカルエヴァンジェリスト 大塚 友則氏。

 今日のテーマになっている、Windows エクスペリエンス インデックスは、自作ユーザーにとっては「Vistaプリインストールのベンチマーク」というイメージでなんとなく存在を知っている人も多そうだが、氏の解説テーマは「それはどんなもので、どのように使って欲しいか」というもの。

 内容そのものは、既によく知られている内容とも重複するが、ポイントをおさらいすると、

  • ソフトなどの必要環境を数字1つで表現できるので、ユーザーにとって便利。
  • CPU/メモリ/グラフィック/ゲーム用グラフィック/HDDの5要素のうち、一番値が低い(=ボトルネックとなっている)ものが最終値として採用される。
  • 値はスペックから決め打ちするのではなく、ベンチマーク的手法で算出するため、個体毎に数値が異なることもある。
  • 現在の値は5.9で上限になるが、PCの性能向上に合わせ1~1.5年で上限を見直していく。

 ちなみに最後の内容については「同メーカー/同スペックのPCでも採用DIMMのメモリチップが違うだけで、値が異なる場合もある」といった解説もあった(例では「4」と「4.9」という数値が示された)。

 今回のセミナーは、この後「ソフトウェアのパッケージにWindows エクスペリエンス インデックスの背景付き数字ロゴを表示する場合は、マイクロソフトとの契約が必要」といった解説をして、都合30分ほどで終わりとなったが、全体的には「開発者自身が対象」というよりは「ソフトメーカーのマーケティング担当者向け」といった印象だ。

 開発者向けの解説としては、「Active Xなどを利用することで、Webサイト側がWindows エクスペリエンス インデックスを取得でき、それによって“アップグレード指南”のようなコンテンツを作成できる」というコメントはあったものの、数値を応用したアプリケーション例や数値の具体的な取得法、あるいは「自作ソフトの必要環境をどう判断すればいいか」といった内容に関してはあまりコメントはなく、参加者によっては続くQ&Aセッションでこれらの内容を熱心に確認していた。


●Q&A投函箱に初質問、設置PCも強化中

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 セミナー内容に関しては以上だが、会場では質問箱に初めて質問が寄せられ、さっそく掲示板に回答が張り出されたほか、新たにデュアルコアCPU×2のクアッドコア環境(Xeon 5150×2個)のPCが設置されるなどの動きがあった。

 次回のセミナーは新年2週目の1月12日(金)17時から。内容に関しては未定だそうだが、判明し次第、このコーナーでもお伝えしていく予定だ。


□「Windows Vista対応支援センター」を開始(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2887
□Windows Vistaソフトウェアコンテスト(インプレスジャパン)
http://www.vistacon.jp/index.htm
□Windows Vista特集サイト
http://www.watch.impress.co.jp/headline/vista/
□関連記事
【2006年12月9日】Vistaの開発者向けサポート拠点がザコンにオープン
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20061209/etc_msdev.html

 (Microsoft Windows Vista)

[撮影協力:LAOX THE COMPUTER館]


※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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