HDMI端子を装備したビデオキャプチャカードが発売になった。製品はBlackmagic Design製のPCI Express x1対応ビデオキャプチャカード「Intensity」で、実売価格は39,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。現在店頭に出ているのは、フォーカルポイントコンピュータが発売した国内向け製品。
Blackmagic Designという名前はPCユーザーにはなじみのない名前だが、Macintosh対応のプロ向けビデオ編集周辺機器を主に開発しているメーカーとして知られている。これまでにもプロ向けの高価なHDMI対応製品を出していたが、低価格のモデルはこれが初。
「Intensity」はHDMI入出力を各1系統備えたビデオキャプチャカード。4:2:2 HDとSDでのHDMI入出力が可能で、映像信号として1080iと720PのHD映像をサポートする。音声入出力は2ch。Windows XPとMac OS Xの両OSに対応し、対応アプリケーションはAdobe Premier Pro、Apple Final Cut Pro、Adobe After Effects、Adobe Photoshopなどで、DirectshowとQuickTimeに対応している。
入力されたビデオファイルは同社のDeckLinkと互換性があり、放送用などプロ向け機器に出力が可能。さらにApple Mac Proに2枚の「Intensity」を挿した場合は、2台のHDMI対応カメラによるHDリアルタイムスイッチングも可能になる。
ただし、HDMI端子を備えると言っても実際にビデオキャプチャが可能なのはコピープロテクション信号のないものに限られるため、HDMI端子を装備したビデオカメラ向け製品というのが実質的な位置づけ。1,980×1,080ドットのフルHDでのキャプチャが可能なのは魅力的だが、一般のハイビジョンHDDレコーダーやゲーム機のHDMI出力映像はキャプチャはできず、やはりビデオ映像クリエイター向けの製品ということになる。
□Intensity(Blackmagic Design/フォーカルポイントコンピュータ)
http://www.blackmagic-design.com/products/intensity/
http://www.focal.co.jp/product/detail.html?id_Product=1640
| (Blackmagic Design Intensity) |
[撮影協力: TSUKUMO eX.]