120mmファンを2個搭載し、まるでマザーボードに天井をつくるようような据え付けイメージの巨大CPUクーラー「風神匠(RR-CCH-ANU1-GP)」がクーラーマスターから登場した。販売価格は7,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ファンは別売だ。
「風神匠」は2個の120mmファンと組み合わせることで高い冷却効果が狙えるという製品で、ファンの送風を活かせるような大判アルミフィンや6本もの銅製ヒートパイプを使っているのが特徴だ。ヒートシンクサイズは175×124.6×81.5mmで、ファンを取り付ければその投影面積は240×124.6mmに拡大することになる。
マザーボードへの取り付け方向は、奥行き方向に2個の12cmファンが並ぶ形態が想定されており、実際に取り付けると、「CPUクーラーをつけた」というよりは「マザーボードに天井ができた」といった風。ファンの設置方向はマザーボードへの吹きつけ方向が想定されており、メモリや電源回路、ノースブリッジなど、周辺回路の冷却も行える。
対応ソケットはLGA775、Socket 754/939/940/AM2で、主な対応CPUは、Core 2 Quad Q6600以上、Core 2 Duo E6700以上、Pentium D 965以上、Athlon 64 FX-64以上、Athlon 64 X2 6000+以上。CPUにCore 2 Extreme X6800を用いた同社のテストによれば、リテールパッケージ品付属クーラーに比べ、CPU温度を10℃前後低く下げることができたという。
見た目のインパクトもさることながら、冷却能力の点でも期待できそうな「風神匠」だが、そのサイズ/形状からマザーボード(CPUソケットの位置/向き)やケースとの相性が起こりえる点には注意が必要。同社のWebサイトには、使用時のマザーボードとの位置関係を示した図が掲載されているので、事前に見ておいたほうがよいだろう。また、重量もファン非搭載時で847gと重量級だ。
□風神匠(クーラーマスター)
http://www.coolermaster.co.jp/item/fujintakumi.htm
| (COOLER MASTER 風神匠) |
[撮影協力: 高速電脳とクレバリー1号店とTSUKUMO eX.とパソコンショップ アークとT-ZONE. PC DIY SHOP]