Windows Vistaの機能であるSideShowに対応する小型端末が付属し、ReadyBoost用のUSBメモリ(512MB)もオンボード搭載している「Vista仕様」のASUS製マザーボード。 SideShowとは、PCに接続したさまざまな表示デバイスを補助ディスプレイとして使う新機能。フル機能をもったディスプレイではなく、カレンダーやスケジュール、画像などを補助的に表示する用途が想定されており、デバイス側には簡単な操作用インターフェイスも搭載される。利用可能なOSはWindows VistaのHome Premium以上。 この製品に付属するSideShow対応デバイスは、ASUSが「ScreenDUO」と呼ぶ手のひらサイズのもの。液晶パネルは2.4インチのカラータイプで、解像度は320×240ドット(表示領域300×240ドット)。USBのバスパワーで動作し、PC電源がオフの場合でも待機電流で使えるようになっている。 ただし、電源オフ時に表示できるのは本体内に記録されているWebサイト、RSS、画像などの情報で、情報を更新するにはPCの電源をオンにしてPC側とデータを同期させる必要がある。このほか、CPUの電圧や温度などを表示するハードウェアモニタとしても使用可能。なお、ASUSの専用ソフトを用いればWindows XPでも一部の機能が使用できるという。 また、もう一方の特徴であるReadyBoost用のメモリはI/Oパネル脇に搭載されたもの。容量は512MBで、Windows VistaでReadyBoost用として利用できるほか、Windows XP/2000でも単なるフラッシュメモリとして使えるようになっている。 このほか、Windows Vistaのディスク暗号化機能のBitLockerにも使用できるTPM(Trusted Platform Module)用のソケットがPCIスロット付近に用意されている。対応TPMは別売り(未発売)。 搭載スロット数はPCI Express x16×2(1本はx4動作/CrossFire対応)、PCI Express x1×1、PCI×3、DIMM×4(DDR2 800/667/533、最大8GB)。主な搭載機能は2系統の1000Base-T LANやIEEE 1394、8chサウンド、JMB363によるUltra ATA/133+Serial ATAインターフェイスなど。主な付属品は「ScreenDUO」、USBケーブル(ScreenDUO用)、小型ワイヤレスリモコン、リモコン受信機(USB接続)。 なお、USBメモリを搭載し、「ScreenDUO」が付属しない下位モデル「P5B-Plus Vista Edition」も今週発売されている。 □関連記事 【2006年9月4日】マイクロソフト、Windows Vistaのモビリティ機能を解説(PC Watch) http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0904/ms.htm 【2007年1月20日】サブディスプレイ「SideShow」の仕組みと開発 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070120/etc_dvsp.html
[撮影協力:パソコンショップ アークとTSUKUMO eX.と高速電脳とドスパラ アキバ店とクレバリー インターネット館とBLESS 秋葉原本店]
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