マザーボード上の電源回路を冷却するためのヒートパイプ採用冷却パーツが単体で発売になった。製品はThermalright製の「HR-09」で、国内発売元はサイズ。実売価格は2,200円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
ヒートパイプ採用の電源回路冷却パーツはオーバークロック向けのマザーボードなどで標準搭載されている例があるが、単体で発売されるのはこれが始めて。
「HR-09」は、MOSFETやVRと呼ばれる発熱の大きい電圧レギュレーター部品を冷却するためのパーツで、ヒートパイプをコの字型に曲げ、その上下の辺にフィンを取り付けた2階層構造のファンレスクーラーになっている。
一片は短くもう一片が長くなっているが、どちらの辺をマザーボード側に接着させるかはCPUソケット周辺の状況に合わせてユーザーが選択できる。また、フィンの階層が垂直に並んでいるノーマルの「HR-09U」と、大型CPUクーラーとの干渉を避けるために上層部分を斜めに位置をずらした「HR-09S」の2モデルが用意されている。購入前にはCPUソケット周辺のパーツ状況をよく確認し、ThermalrightのWebにあるマザーボードの対応リストもチェックしておくといいだろう。
なお、付属の取り付け金具はプッシュピンを使って固定するため、電源回路周辺にプッシュピン用ホールがあるマザーボードでのみ利用可能なので要注意。
□HR-09(ThermalRight/サイズ)
http://www.thermalright.com/a_page/main_product_hr_09.htm
http://www.scythe.co.jp/cooler/hr-09su.html
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【2007年5月19日】MOSFET用のヒートパイプクーラーが近日発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070519/etc_tright.html
| (ThermalRight HR-09S/U) |
[撮影協力:高速電脳とスリートップ]