【 2007年6月2日号 】
microATXベースの「Mt.Jade」対応小型PCケースが発売
IW-BK623/300(R)
【正面】
IW-BK623/300(R)
【ダクト】
IW-BK623/300(R)
【内部】
IW-BK623/300(R)
【内部】
IW-BK623/300(R)
【背面】
IW-BK623/300(R)
【ATX電源搭載microATX
ケースとの比較】

 「Mt.Jade」と呼ばれる小型PC用フォームファクタに対応したというPCケースが発売になった。製品はIN WINの「IW-BK623/300(R)」で、実売価格は11,600円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。発売元はユーエーシー。

 ユーエーシーによると、「Mt.Jade」はIntelが提唱したmicroATXをベースにした小型PC用のフォームファクタで、microATXケースより小型ながらmicroATXマザーボードとフルハイトのカードが搭載可能という。「Mt.Jade」は台湾で有名な山の名前。なお、Intelの天野伸彦氏によると、実際には新規格のフォームファクタというわけではなく、Intelの資料としてmicroATXパーツを利用した省スペースPCの事例集「microATX (μATX) Small FormFactor PC Case Studies Revision 1.0」があり、これを基にした製品だという。

 「IW-BK623/300(R)」は容量13Lと小型のタワー型PCケースで、構造的にはCPUクーラーからサイドパネルに向かって幅広のファン無しエアダクトを設けているのが最大の特徴。エアダクトは吸気のみで、排気は電源ファンで行われる。Intel純正のCPUクーラーに特化した構造だが、CPUソケットの位置がマザーボードによって違うことを考慮して、前後左右に位置調整可能なプレートがついている。電源ユニットは300WのSFX電源を搭載。

 ユーエーシーでは、同じIN WINのmicroATXケース「IW-V606TA/460」との大きさ比較をWebサイトで告知しており、「IW-V606TA/460」が178(幅)×351(高)×371(奥)mmなのに対し、「IW-BK623/300(R)」では140(幅)×323(高)×371(奥)mmとなっている。

 拡張ベイは5インチ×1、3.5インチ×1、3.5インチシャドウ×1、拡張スロットは4基。965/946/945シリーズ搭載マザーボードとCore 2 Duo E6300/6400/6600/6700を組み合わせることが前提条件となっている。

microATXのマザーボードとSFX電源という汎用品を利用しながら小型化されているということで省スペースPCの用途で使う製品して注目されそうだ。


■専用ダクト
専用ダクト 専用ダクト 専用ダクト
[動画] Mt.Jadeエアダクトの位置調整
Windows Media Video 9 / 10秒

□InWin社製SFF規格 通称 "Mt.Jade" ミニケース(ユーエーシー)
http://www.uac.co.jp/news/daily/070522/bk623.html
□In Win Development
http://www.in-win.com.tw/
□関連記事
【2007年6月2日】“神様”がイベントで「Mt.Jade」と新電源規格を解説
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070602/etc_mtjadeama.html
【2007年5月25日】IN-WIN、Intel提唱のSSF規格に準拠したmicroATXケース(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0525/uac.htm

 (IN-WIN IW-BK623/300)

[撮影協力:パソコンショップ アーク]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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