【 2007年6月16日号 】
“神様”切り返し、AMDクアッドコアは「張子のクアッドだ」
AMDの挑発発言に“神様”が反撃、そして直後に反省?
天野氏&高橋氏 トークセッション
【天野氏&高橋氏】【トークセッション】
一言いいですか? 張子の虎
【一言いいですか?】【張子の虎】
価格を抜くな お願いリスト
【価格を抜くな】【お願いリスト】

 AMDからIntelに対して16日(土)のイベントで挑発的な発言があったことについて、早速、Intel天野“神様”伸彦氏が17日(日)の「Intel in AKIBA 2007」で切り返すシーンがあった。

 まずはモノを出してから言え、というのが基本的な主張で、「Intelクアッドコアを“なんちゃってクアッドコア”と呼ぶなら、AMDのクアッドコアは“張子のクアッド”と呼ぼう」とユーモアを交えて反論した。

●なんちゃって VS 張子

 Intelのクアッドコア販促イベント「Intel in AKIBA 2007」の最終日となった17日(日)、会場のCAFE SOLARE Linux Cafe秋葉原店(ブロックD2-[e2])で13:30から行われた1回目の「高橋敏也×天野伸彦 トーク&セッション」では冒頭から天野氏が前日のAMD発言に対する反論を開始。

 プレゼン画面には「本物のクアッドコアに関してはAMDが先だと思います」というAMDの発言とともに「はぁ、そうですか…それは、よかったですね。…でも、一言いいですか?」のメッセージが表示された。そして「Inte自身が“なんちゃってクアッドコア”と認めている」というAMDの発言に対して「その名前を喜んで使ってもらえるのは私のネーミングが成功したのか、マーケティング的に失敗だったのか、まぁ微妙なとこなんですけども(笑)」とユーモアで返し、続けて「そこまでその名前を使っていただけるんであれば、他社さん(AMD)のCPUも私が命名させてもらおうかなぁと。言うんだったらちゃんとモノだしてから言ってほしいという意味で、張子の虎(ペーパータイガー)ならぬ“張子のクアッド”と呼んであげましょう。」と発言。張子の虎とは、虚勢を張る人をあざける意味の言葉。さらに「製品発表だけではだめ、ちゃんとみんなが買えるようになってから(量産出荷されてから)言ってほしい」と付け加えた。

●AMDにお願いとエール

 また、AMDに対する注文と“お願い”として「価格性能比として競合しうる製品で比較すること」「10歩譲って性能比だけでもいいけど、いつちゃんと製品として出すのか言ってほしい」「2個のCPUソケットだったらXeonとの比較でお願いします」「Core 2 Quadは1個のCPUソケットなのでAMDも同じ条件の製品が出たとき比べてほしい」「もしも(AMDクアッドコアの)量産が年末年始の頃だったらIntelの45nmプロセスCPUとの比較検討もお願いします」といった内容を挙げた。最後には「FASN8のデモ、がんばってください」とAMDへのエールも。

 同じステージ上にいた高橋氏は「中立の立場のライターとしては非常に困ったことになってますけど(笑)」「今、自作PC業界で一番ホットなのは“神様 VS 兄貴”ってことになってますしね。」とコメント。

 なお、14:50からは2回目のセッションが行われたが、ここでは冒頭、天野氏が「先ほどは過激な発言すいませんでした(笑)」、高橋氏も「当人も深く反省しております(笑)」とにこやかにフォロー。会場では笑いが起きた。


□インテル Core 2 Quadプロセッサ キャンペーンサイト(インテル)
http://www.info-event.jp/intel/cp/
□関連記事
【2007年6月16日】IntelとAMD、クアッドコアで接近同時多発のアピール合戦
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070616/etc_intelvsamd.html

 (Intel製品)
 (AMD製品)

[撮影協力:インテル]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。
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