新型Core 2深夜販売、実は半額の従来型Q6600が一番人気

　FSB 1,333MHz対応の新型Core 2シリーズの深夜販売イベントが21日(土)に行われた。深夜販売を行ったショップは4店で、500人弱の人が深夜のPCパーツショップに足を向けた。

　なお、Core 2の深夜販売は2006年6月に行われたとき以来だが、今回はFSBが変わっただけのマイナーバーションアップモデルということもあり、深夜販売ショップは6店から4店、参加者は500人強から500人弱と規模は若干小さくなっている。深夜販売を行ったのは、TSUKUMO eX.、ドスパラ秋葉原本店、TWOTOP秋葉原本店、フェイスアキバ店。

　今回発売となったのモデルは、FSB 1,333MHz対応モデルのCore 2 Extreme QX6850（3.0GHz,8MB）、Core 2 Duo E6850（3.0GHz,8MB）、Core 2 Duo E6750（2.66GHz,4MB）、Core 2 Duo E6550 (2.33GHz,4MB）、さらにFSB 1,066MHz対応のCore 2 Extreme QX6800（2.93GHz,8MB）、Core 2 Extreme QX6700（2.66GHz,8MB）、FSB 800MHz対応のCore 2 Duo E4500（2.2GHz,2MB）の全7モデル（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　なお、今回は同時に価格改定も行われ、既存モデルのCore 2 Quad Q6600がほぼ半額の3万円台後半にまで落ちている。実は今回の深夜販売でもっとも売れたのが、このQ6600。ショップによって細かな状況は違うが、どこのショップも今回の深夜販売で一番売れたのはQ6600という。続いてE6850、E6750、QX6850といったFSB 1,333MHzの新型が並ぶ。

　FSB 1,333MHz対応Core 2の発売を記念した深夜販売イベントのはずが、結果として普及価格帯に突入した既存クアッドコアモデルが一番人気となり、これまで高値で普及の進まなかったクアッドコアが一気に普及していく状況となった。ここ最近Intelが秋葉原でクアッドコアのプロモーションを続けて行っていたのも、こうなることを予見してのことだったと考えれば合点がいく。

　深夜販売の中心地となったのは、今回もTSUKUMO eX.。店舗前にステージを設置し、「Core 2ガールズ」としてレースクイーンの鈴木礼央奈さんと森川ゆいさんが出演し、トークや抽選会などを実施した。さらにIntel共同社長吉田和正氏のビデオレターの上映、“神様”ことIntel天野伸彦氏と“改造バカ”ことライター高橋敏也氏が出演してのトークショーなどが行われた。最終的にカウントダウンが実施され、九十九電機の鈴木淳一氏も含めて出演者全員がステージ上でクラッカーを鳴らして新型Core 2の発売開始を祝った。

　なお、天野氏と高橋氏の二人はここでちょっと変わった演出で登場している。司会者が呼び出しを行うと、高橋氏が運転するバイクに不良風サングラスをかけた天野氏が後部座席に乗り、同店が用意した「ミッドナイトCore 2フェスタ」のノボリも持ち、さながら暴走族風のスタイルでステージに向かって走る演出があった。もっとも、ここですんなりいかないところが彼ららしいところ。バイクが走り出すと同時に、絶妙のタイミングで赤色灯を点灯させたパトカーが道に進入し、両者鉢合わせに。一時にらみ合うかたちで動きが止まったものの、ここで司会者がマイクで「警察のみなさんおつかれさまで～す」と気の利いた台詞を発し、あくまでイベントの演出であることが伝えられ、事なきを得た。バイクには燃料タンク部分にCore 2 DuoとCore 2 Quadのロゴが貼り付けられ、高橋氏の背中にもCore 2 Quadのロゴが貼り付けれられていた。

　同店前には早いうちから人が並び、整理券が配布される22時付近には200名弱の列が出来ていた。また、サービスとして記念のお茶を配布したり、購入者特典でIntel共同社長ロビー・スウィヌン氏のマスコット人形を配布するなどのサービスを行っていた。

　次に盛り上がっていたのはTWOTOP秋葉原本店。店内を21時45分から通常営業モードにし、店内には早くから人があふれた。22時からは店内で天野氏が新型Core 2のプレゼンを行い、23時からはコスプレ女性とのじゃんけん大会、0時直前にはカウントダウンが行われた。同店でのハプニングは店内のレジが故障したことで、途中から手書きのレシート引換券の発行などが行われていた。トータルで100人近い人が訪れたという。

　いち早く深夜販売を告知していたドスパラ秋葉原本店では、「FSB1333版Intel入ってる」と書いた大きなPOPを出して深夜販売を実施。E6750購入者にE6850への無料交換、E6850購入者にE6750との差額キャッシュバックがあたるくじ引きなどを行っていた。なお、同店でのイベントタイトルはあくまでも「開店14周年記念」で押し通されていた。およそ50名が訪れたようだ。

　フェイスアキバ店では、場所的にもっとも不利なところにあったにもかかわらず、同店によると100人を超える人が集まったという。同店でのハプニングはカウントダウンを始めようという時に起こった。「時間は？」とある店員が聞くと、別の店員は「0時10秒！」。その時点で0時が過ぎていたため、そのままなし崩し的に販売開始となった。

■レースクイーン登場（TSUKUMO eX.）