WesternDigital製の1TB 3.5インチHDD「WD10EACS」が急速に値を下げ、最安値で先週比20%超の下げ幅を記録、一気に3万円を割り込んだ。結果的に1TBクラスのHDDの相場全体に風雲急を告げる事態となるかもしれない。
3万円割れの値を付けたのは2店。ZOA秋葉原本店では、1人1個の限定3個という条件付きで29,925円、T-ZONE. PC DIY SHOPで、開店8周年記念特価として1人2台、10台限定の条件付きで29,980円で販売した。条件付きの特価品とはいえ、1TBのHDDが3万円を割るのはこれが初。これ以外にも、クレバリー1号店とクレバリー1号店が同製品を31,468円で販売していたほか、他店で3万円台前半の価格で販売している例もあった。
WD10EACSは約2週間前に秋葉原で販売が始まったばかりの新製品だが、登場当初に45,000円だった実売価格は翌週に約11%安の約40,000円へ急落、そして今週はさらに最安値で20%超の下げ幅を記録、一気に3万円を割り込んだ。日立やSeagateなど他社の1TBモデルは3万円台後半から4万円中盤の価格帯にあり、他社製と比較すると最大で1万円近い価格差になる。
関係者によるとWD10EACSは複数の代理店経由で仕切り値が下がっているという。他社製の1TB HDDも最安値ベースで先週比で5%前後下がるなど、急な値下がりの動きを見せている。これを機に、1TBクラスの大容量HDDの相場全体に変化が起こる可能性もありそうだ。
□関連記事
【2007年9月22日】WesternDigitalからも1TBのHDD登場、回転数が可変
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070922/etc_wd1tb.html
| (WesternDigital WD10EACS) |
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPとZOA秋葉原本店]