日立、Seagateに続いてWesternDigitalからも容量1TBの3.5インチHDDが登場、「WD Caviar GP」シリーズのSerial ATA接続1TBモデル「WD10EACS」が発売された。ディスク回転速度が5,400~7,200rpmの範囲で変化する点も特徴だ。実売価格は約45,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
WD Caviar GPは同社のデスクトップPC向けHDDの新シリーズで、様々な技術により省電力を実現しているのが特徴。ユニークなのは、ディスク回転速度を5,400~7,200rpmの範囲で変化させる「IntelliPower」と呼ばれる技術で、ディスク回転速度のほかデータ転送レート、バッファサイズを最適な状態に調節することにより、消費電力を減らしつつパフォーマンスを維持できるという。なお、日立の1TBモデルを含む7Kシリーズや、SeagateのNL35シリーズにも類似の機能がある。
このほか、シーク速度を最適化して消費電力、ノイズレベル、振動を抑えるという「IntelliSeek」、アイドル時にヘッドをディスクから退避させることによって空気抵抗を減らし、消費電力を低減させるという「IntelliPark」といった技術が採用されている。
なお、WD Caviar GPには1TBモデルのほか750GBモデル「WD7500AACS」と500GBモデル「WD5000AACS」がラインナップされている。現時点では接続インターフェイスはSerial ATAのみで、パラレルATAタイプは用意されていない。
WD10EACSの主なスペックはバッファサイズ16MB、内部転送速度1,156Mb/s(144.5MB/s)、アイドル時ノイズレベル25dB、シーク時(Seek Mode 0)ノイズレベル27dB。Serial ATAインターフェイスは転送速度3Gb/sに対応している。
□WD10EACS(WesternDigital)
http://www.wdc.com/jp/products/Products.asp?DriveID=336
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| (WesternDigital WD10EACS) |
[撮影協力:BLESS秋葉原本店とフェイス秋葉原本店]