メモリのSPD情報を書き換えられるキットが展示中

	【 2007年10月27日号】
	メモリのSPD情報を書き換えられるキットが展示中

　メモリモジュールのSPD情報を書き換えられるというセンチュリーマイクロのUSB接続キット「SPD PROGRAMMER」のサンプル品がT-ZONE. PC DIY SHOPで展示中だ。製品版の発売時期、価格は未定。

　SPD PROGRAMMERは、DDR/DDR2/DDR3メモリモジュールのEPROMに記録されているSPD情報を書き換えたりバックアップしたりできるユニークなツール。過去には、本体に備えたスイッチで使用するSPDを切り替えるというメモリも発売されているが、SPD PROGRAMMERは自在にSPDを書き換えられるとあって注目されそうだ。

　本体は基板やパーツ類がむき出しの状態で、表面にはメモリを装着するDDR、DDR2、DDR3の3タイプのDIMMスロットを、側面にはPCと接続するUSBポートを装備している。

　SPDの編集には同社が開発した専用ソフトを使用。起動すると表計算ソフト風の画面にメーカー、レイテンシ、ECCの有無などといったSPDのデータが表示される。ただし、データは16進数で表示され、また編集するにはSPDのデータシートとの突き合わせも必要で、簡単な作業ではない。もちろん、SPDを書き換えたメモリは製品補償が受けられなくなるので注意が必要だ。

　なお、SPDのデータシートはJEDECのWebサイトで無料公開されており、サイト上で検索したりドキュメントデータベースにアクセス（ユーザ登録が必要）したりして入手できる。

　同店によればEPROMの相性によりSPDを読み出せないメモリもあるとのことで、実際にUMAX製メモリから読み出すことができなかったという。また、NVIDIAとCorsairによる規格のEPPの書き換えにも対応しているとのこと。

　店頭で販売するかどうかは現在検討中で、販売する場合の価格は1万円以下になるとしている。このほか、この製品を使って店頭でSPDを書き換えるサービスも検討しているという。

■SPD編集ソフト


■カタログ


□SPD PROGRAMMER（センチュリーマイクロ）
http://www.century-micro.co.jp/support/download/image/SPD-PROGRAMMER.pdf
□Free Standards and Document Login Page（JEDEC）
http://www.jedec.org/download/default.cfm
□関連記事
【2005年12月29日】SPDをスイッチで4段階に切り替え可能なDDR2 DIMMが発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20051229/etc_multispd.html

　（CENTURY MICRO SPD PROGRAMMER）

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

※特記無き価格データは税込み価格（税率=5％）です。

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