T-ZONE. PC DIY SHOPで、往年のTVゲーム機ファミリーコンピュータを使った改造PC「ファミコンPC」が展示中だ。ゲームカセットに2インチの超小型液晶パネルを内蔵しているのがユニーク。これまでの改造PCと同じく同店のスタッフが製作したもので、販売は行なっていない。
これまでにもゲームボーイやスーパーファミコンといった任天堂のゲーム機を使った改造PCを披露している同店だが、意外にもファミリーコンピュータを用いたのは今回が初めて。ユニークなのは、なんとカセットに画面表示用の超小型液晶パネルを搭載している点だ。
同店によれば、この液晶パネルは自動車用の2インチタイプのもの。映像出力はVGAではなくテレビ出力端子から行なっており、一般的なPC用の液晶モニタに比べれば鮮明ではないもののWindows XPのデスクトップやワードパッドなどのウインドウもちゃんと見ることができる。機能的にはあまり意味がないようにも思えるが、カセットを本体から取り外すことも可能だ。
主に用いたPCパーツは、VIAのNano-ITXマザーボード「EPIA-N8000E」とTranscend製CF(容量2GB、1枚)で、メインメモリの容量は512MB。マザーボードはそのままでは形状が合わず内蔵できなかったため、I/Oパネル部分を全て取り外して配線し直したとのことだ。
本体の背面にはVGA、USB、ACアダプタといった端子を装備。表面の右奥にはLANポート用の穴があるが、配線はまだ行なっていないという。また、もともと備えているスイッチ、ボタン類で機能するのは電源スイッチのみで、リセットボタンやカセットのイジェクトスイッチは使えないとのこと。
なお、今年の改造PCの製作はこのファミコンPCが最後だが、来年も引き続き行なう予定で、同店スタッフいわく「2008年はもっとしっかりした作りを目指す」という。同店の名物とも言える改造PCシリーズに今後も注目だ。
□関連記事
【2007年7月14日】トースター型と弁当箱型PCがデモ、クアッドコア対応予告も
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070714/etc_bentopc.html
【2007年5月12日】ゲームボーイにPCを内蔵してデモ中、非売品
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070512/etc_gameboy.html
【2006年12月23日】今度はツインファミコン型PCが完成、ゲームもプレイ可能
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20061223/etc_sfc.html
【2006年11月25日】スーファミPCの内部を公開、新作の公開も予告
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20061125/etc_sfamipc2.html
【2006年11月18日】スーファミにPC内蔵してデモ、カートリッジはHDDケース
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20061118/etc_sfamipc.html
| (AKIBA PC eArena) |
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]